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Posted by 滋賀咲くブログ at

「今さら」ではなく、「今から」

2011年01月02日

就職環境はまだまだ厳しい状況にある。
こうすれば必ず内定を
勝ち取ることができるという
絶対の方法は残念ながら無い。

しかし、就職支援授業(特に若い方達対象の)
の講師をしていると気付くことがある。
たとえば、挨拶。
あたりまえのことだけれど、
これがなかなかできていない。
それも本物の挨拶が。。。

仮に挨拶をしても、
まったく気持ちが
こもっていない人もいる。
授業で挨拶の重要性をお話しても、
その時は分かっているようでも、
いざ授業が終わって部屋を退出する時は、
何も言わずに帰っていく人もいる。

さらに、授業中、遠慮なんか
まったくすることなく、
大きなあくびをしたり、
大きな声でため息をつく人も。。。

まさに人は様々。
もちろん講師側の工夫も必要であるが、
就職活動の第一歩は、
まず「当たり前のことを当たり前にする」
ことからだと思う。

応募書類を効果的に書くことも大事だし、
面接では的確に自分自身を
アピールする必要がある。
しかし、それらがすべてではない。
例えば前述の挨拶にしても、
うわべだけの挨拶なんか
すぐに見破られてしまう。
日頃の言動がきちんとできていなくては、
ここぞという時に本物の力は
出せないのではないだろうか。

実は、これらのことって
就職するためだけではなく、
会社に入ってからも、
あるいは日常生活の上でも大切なこと。
繰り返しになるが、
就職活動において大事なことは、
やはり日常生活の積み重ねだと思っている。
人間力を磨くのは一朝一夕にはできないし、
そう考えると日々の過ごし方が重要になってくる。
もっと言えば、就職活動で内定をもらうこと、
それは人生の中の一つの通過点。
より大事なことは、
<その後>にあるのではないだろうか。

幸せな人生を、それも一度きりの人生を
有意義に過ごしていくために
何をすればよいのか。
それを始めるのに<いつから>なんて無い。

「今さら」ではなく、「今から」である。
  


雪化粧の元日

2011年01月01日

雪の元日ですicon04icon04icon04


昨日の天気予報を観ていたら、
もっと天気は荒れるものと
思っていましたが、
ここ浜大津近辺は今、晴れていますicon01

でも、あたり一面は銀世界icon04icon04icon04


三井寺も雪化粧ですicon15



マンション裏も真っ白ですface08


  


Posted by プリケ at 12:15Comments(0)ひとり言

【絆】のあった時代

2011年01月01日

日の出皆さま、新年おめでとうございます門松

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、元日に何を書こうかと考えましたが、
昨年12月に東京に行った際、
江戸東京博物館(←クリックしてください)
に立ち寄りました。
その時、特別展示されていた「昭和の家族」に
大変感銘を受けましたので、
今日はそのことについて書きたいと思います。
なお、この話題は以前、他のところのブログでも
書いたのですが、今回、購入したパンフレットを
あらためて見て感慨にひたり、
そのブログの文章を一部、加筆修正しました。


今、失われつつあるもの。
でも、人が生きていく上でとっても大切なもの。
それにあらためて気付かせてくれた
とっても素敵な宝物のような展示会でした。
創作人形作家の安部朱美さんの人形たち、
あなたたちに出会えたことに、
大変感謝しています。

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人形の表情がとってもいい。
こんな顔のおばあちゃん、いるいる。
この気難しく頑固そうなオヤジ、
近所のタバコ屋のオッチャンにそっくりface02

東京・両国にある江戸東京博物館の
特別展示「昭和の家族」の一場面。
昭和の良き時代の様々な懐かしい場面が、
人形たちによって再現されている。

ちゃぶ台を囲んで、
今日あった出来事について
楽しそうに話をしながら
食事をする家族。
「ねえねえ、お父ちゃん、今日学校でね」、
「おばあちゃん、今日〇〇ちゃんがね~」
という会話が聞こえてきそう。
家族にとって一日の終わりの
憩いのひと時でもあり、
同時に教育の場でもあった。
そこにはいつも温かく
和やかな空気が流れていた。

何もない広い野原や田んぼは
僕たちの遊び場だった。
路地裏だって僕たちにとっては
大切な場所だった。
携帯ゲームなんかなかったけれど、
僕たちは遊びを創る天才だった。
男の子たちは、ちゃんばらごっこ、
女の子たちは、まりつき遊び。

そんな子供たちのいきいきとした表情が
見事に再現されていて、見ているだけで
微笑ましくなってくる。

人形たちを見ていると、
今、私たちは大事なものを
失ってしまったように思える。

それは、

かつて、家族同士がゆっくりと
話し合う場があった。
ご近所同士、情報が行き来した。
お互いに挨拶をして、ゆったりした時間の中、
会話が弾んだ。
そうしながら私たちは固い絆で
結ばれていた。
そこには温かい心が通っていた。
思いやる心があった。

ところが、現代は家族それぞれが
忙しさにかまけて互いに向き合う
時間が減ってきた。
隣近所にどういう人が住んでいるのか
分からないこともある。
向き合うのはパソコンやゲーム機などの
デジタル機器。

現在、残念ながら私たちはゆっくりと
向き合うことなく、何かに追われるように
日々を過ごし、他人のことを思いやる余裕は
ないかのように見える。
それに反して、この人形たちの
表情のなんと生き生きとしていることか。
柔和な表情、温かな眼差し。
現代の我々が失いつつあるものが
まさにそこにある。

昔はおじいちゃん、おばあちゃんも同居していた。
そこでは生きていく術を直接教わることができた。
叱ってくれる大人たちが隣近所にいた。
物質的には今ほど豊かではなかった。
何をするにしても、今ほど便利ではなかった。
みんながみんな欲しいものが
手に入るわけでもなかった。
しかし、人形たちを見ていると、
人情の機微を感じることができたあの時代の
素晴らしさを痛感する。

絆のあったあの時代、
思いやる心を持っていたあの時代。

ふと気付けば、BGMには「故郷」が流れていた。
懐かしさに頬を一筋の涙が流れた。
  


Posted by プリケ at 00:00Comments(0)ひとり言