映画「マザーウォーター」を観て
2010年10月31日
昨日、映画「マザーウォーター」を
観てきました
公開初日の、それも第1回目上映に
映画を観たのは、
本当に久しぶりのことです。
≪4作品に共通するもの≫
「かもめ食堂」、「めがね」、「プール」
に続く今回の作品。
やはりひと言でいえば、
「マザーウォーター」もこれら3作に共通する、
時間のゆったりとした流れに
心地良く身を浸すことができる作品である
ということ。
ハラハラ、ドキドキすることも、
涙を流したり、大笑いすることもない、
ストーリーに起伏があるわけでもない、
もっと言えば特段、何か事件が
あるわけでもないので、
人によっては刺激がなく
退屈するかもしれない作品とも言えます。
≪今回の舞台は京都≫
でも、私はいつもこの一連の作品に
魅了され続けています
これまでの3作品の舞台は、
「かもめ食堂」はヘルシンキ、
「めがね」は与論島、
「プール」はチェンマイでしたが、
今回は私が生まれ育った故郷、京都。
それだけに観る前からの期待は大
賀茂川をはじめ、平安神宮の南側にある
川沿いの道、飛び石、護王神社など、
思い入れのある風景が
たくさん出てきて満足度200%
賀茂川(鴨川)を中心に小さな川や
湧き水のある古都・京都。
今回の映画は、そのような土地に住み着いた
人達の生き方を描いています。
今、私は滋賀県に住んでいるので、
琵琶湖が【マザーレイク】。
しかし、京都に住んでいた約22年間は、
賀茂川(鴨川)が【マザーウォーター】。
もたいまさこさんが映画の中で、
河原に座って「なぜかここに来たくなる」
というようなセリフを言います。
そう、そう!!そうなんですよね~。
私もそうでした
一日中、河原に座って水の流れを見続け、
水の音を聞いていられるんです。
そんな不思議な川が賀茂川(鴨川)。
≪感性が合えば。。。≫
もちろん風景だけではなく、
セリフのひと言ひと言に
共感できるものがたくさんありました。
「これ、普段の授業で
いつも言ってることやん」っていうのも
たくさんありました
そういう意味では、これまでの3作品にも増して、
考えさせられるところも多い作品でした。
この映画は全年齢層にヒットするような
ものではないだろうし、
観客動員数の新記録を上げられるような
ものではないでしょう。
この映画の良さを分かる人には分かる、
感覚的に合う人には合うというような
類の映画だと思います。
もちろん前述の3作品を好きな方は、
今回の映画も必ず気に入られることと
私は思います。
それと、京都が舞台であれば、
もう少し京都弁を話す人の登場があっても
良かったのではないかと考える人が
いるかもしれません。
そういう見方もあろうかと思いますが、
製作者側が京都を舞台にした意図は、
今回のこのスタイルの方が明確に
伝えられるのかもしれないと
私は思っています。
≪【風】の表わすもの≫
これまでとは違った新鮮な【水】が
流れ始めた登場人物達ですが、
私は【水】と共に、
特に、【風】の音に古都・京都の
匂いを感じました。
この【風】に身を置きたいと
何度も思いました。
季節は桜が咲き始める
3月下旬~4月初旬あたり
長い冬の寒さから、ようやく少し暖かい
【風】を感じ取ることができる頃。
空を見上げながら大きく深呼吸し、
新しい季節の【風】に胸をときめかせる頃。
そんな大切な【風】がこの映画には
随所に吹いていたような気がします。
生きていく上で大事なものは何か、
今をどう生きるか、そしてこれから
どう生きていくか。
川に流れる【水】を眺め、
川に流れる【水】の音を聞き、
そして新しい【風】を肌で感じながら、
あらためて考えてみたくなりました。
観てきました

公開初日の、それも第1回目上映に
映画を観たのは、
本当に久しぶりのことです。
≪4作品に共通するもの≫
「かもめ食堂」、「めがね」、「プール」
に続く今回の作品。
やはりひと言でいえば、
「マザーウォーター」もこれら3作に共通する、
時間のゆったりとした流れに
心地良く身を浸すことができる作品である
ということ。
ハラハラ、ドキドキすることも、
涙を流したり、大笑いすることもない、
ストーリーに起伏があるわけでもない、
もっと言えば特段、何か事件が
あるわけでもないので、
人によっては刺激がなく
退屈するかもしれない作品とも言えます。
≪今回の舞台は京都≫
でも、私はいつもこの一連の作品に
魅了され続けています

これまでの3作品の舞台は、
「かもめ食堂」はヘルシンキ、
「めがね」は与論島、
「プール」はチェンマイでしたが、
今回は私が生まれ育った故郷、京都。
それだけに観る前からの期待は大

賀茂川をはじめ、平安神宮の南側にある
川沿いの道、飛び石、護王神社など、
思い入れのある風景が
たくさん出てきて満足度200%

賀茂川(鴨川)を中心に小さな川や
湧き水のある古都・京都。
今回の映画は、そのような土地に住み着いた
人達の生き方を描いています。
今、私は滋賀県に住んでいるので、
琵琶湖が【マザーレイク】。
しかし、京都に住んでいた約22年間は、
賀茂川(鴨川)が【マザーウォーター】。
もたいまさこさんが映画の中で、
河原に座って「なぜかここに来たくなる」
というようなセリフを言います。
そう、そう!!そうなんですよね~。
私もそうでした

一日中、河原に座って水の流れを見続け、
水の音を聞いていられるんです。
そんな不思議な川が賀茂川(鴨川)。
≪感性が合えば。。。≫
もちろん風景だけではなく、
セリフのひと言ひと言に
共感できるものがたくさんありました。
「これ、普段の授業で
いつも言ってることやん」っていうのも
たくさんありました

そういう意味では、これまでの3作品にも増して、
考えさせられるところも多い作品でした。
この映画は全年齢層にヒットするような
ものではないだろうし、
観客動員数の新記録を上げられるような
ものではないでしょう。
この映画の良さを分かる人には分かる、
感覚的に合う人には合うというような
類の映画だと思います。
もちろん前述の3作品を好きな方は、
今回の映画も必ず気に入られることと
私は思います。
それと、京都が舞台であれば、
もう少し京都弁を話す人の登場があっても
良かったのではないかと考える人が
いるかもしれません。
そういう見方もあろうかと思いますが、
製作者側が京都を舞台にした意図は、
今回のこのスタイルの方が明確に
伝えられるのかもしれないと
私は思っています。
≪【風】の表わすもの≫
これまでとは違った新鮮な【水】が
流れ始めた登場人物達ですが、
私は【水】と共に、
特に、【風】の音に古都・京都の
匂いを感じました。
この【風】に身を置きたいと
何度も思いました。
季節は桜が咲き始める
3月下旬~4月初旬あたり

長い冬の寒さから、ようやく少し暖かい
【風】を感じ取ることができる頃。
空を見上げながら大きく深呼吸し、
新しい季節の【風】に胸をときめかせる頃。
そんな大切な【風】がこの映画には
随所に吹いていたような気がします。
生きていく上で大事なものは何か、
今をどう生きるか、そしてこれから
どう生きていくか。
川に流れる【水】を眺め、
川に流れる【水】の音を聞き、
そして新しい【風】を肌で感じながら、
あらためて考えてみたくなりました。