離島の恋
2010年10月15日
もう会えないことは
互いに分かっていた。
妙に明るく振る舞う君。
そして、饒舌。
でも、もっと何か大切なことを
話さなければ。。。
もっと話しておきたいことは
いっぱいあるのに。。。
船出を告げる汽笛が
島の港に鳴り響いた。
最終便が出る。
太陽が水平線に
腰をおろし始めていた。
あたり一面がオレンジ色に輝きだす。
「ありがとう、元気でな。。。」
と僕。
「うん、あなたも。。。身体に気をつけてね」
と言いながら、
君は僕にウスユキソウの花を一輪くれた。
二人で夕陽を見たあの場所に咲いていた花。
最後に交わした言葉は短かったけれど、
その花がすべてを語っていた。
ウスユキソウの花言葉は、
「大切な思い出」
僕を乗せた船は島をあとにした。
港にたたずむ君の姿がだんだん小さくなる。
「さよなら」と僕はささやいた。
君からの旅立ち。
「海岸通」という曲の歌詞が
僕の頭の中を流れていた。
ひと夏ならぬ、ふた夏かけての恋だった。
でも、君には君の島での生活があった。
それを僕は変えることはできなかった。
今日、久しぶりに「海岸通」を聴いてみた。
あれから28年の歳月が経った。
あの港町はそのままだろうか。
岬の灯台はまだあるのだろうか。
君と夕陽を見たあの場所には、
まだウスユキソウの花は
咲いているのだろうか。
そして、君は今も、
島で暮らしているのだろうか。
互いに分かっていた。
妙に明るく振る舞う君。
そして、饒舌。
でも、もっと何か大切なことを
話さなければ。。。
もっと話しておきたいことは
いっぱいあるのに。。。
船出を告げる汽笛が
島の港に鳴り響いた。
最終便が出る。
太陽が水平線に
腰をおろし始めていた。
あたり一面がオレンジ色に輝きだす。
「ありがとう、元気でな。。。」
と僕。
「うん、あなたも。。。身体に気をつけてね」
と言いながら、
君は僕にウスユキソウの花を一輪くれた。
二人で夕陽を見たあの場所に咲いていた花。
最後に交わした言葉は短かったけれど、
その花がすべてを語っていた。
ウスユキソウの花言葉は、
「大切な思い出」
僕を乗せた船は島をあとにした。
港にたたずむ君の姿がだんだん小さくなる。
「さよなら」と僕はささやいた。
君からの旅立ち。
「海岸通」という曲の歌詞が
僕の頭の中を流れていた。
ひと夏ならぬ、ふた夏かけての恋だった。
でも、君には君の島での生活があった。
それを僕は変えることはできなかった。
今日、久しぶりに「海岸通」を聴いてみた。
あれから28年の歳月が経った。
あの港町はそのままだろうか。
岬の灯台はまだあるのだろうか。
君と夕陽を見たあの場所には、
まだウスユキソウの花は
咲いているのだろうか。
そして、君は今も、
島で暮らしているのだろうか。