がんクエスト4~プリケの冒険
2020年09月25日
ホンマにホンマにごくごく一部の読者に
好評の「がんクエスト~プリケの冒険」も
遂に第4回を迎えることになりました

これもごくごくわずかの読者の支えが
あったからこそと感謝しております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
おそらく99%の人がスルーしているだろう
このRPGストーリー。
わかる人にはその面白さがわかるだろうけれど、
ほとんどの人は、なんじゃこれっ?って
感じのものだろうと確信しています。
それでも、自分自身が書いていて
目茶苦茶楽しいので、99%の人には
申し訳ないのですが、今後も続けます。
ちなみに、これまで読んでいない方のために
お話は連続していますので、
是非、第1回からお読みください。
それでは、第4回「脱毛イヤヨとの戦い」の
始まり、始まり~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよ3階の脱毛イヤヨの部屋に
たどり着いたチーム・プリケの一行。

ドクター亮:
みんな気を抜くんじゃないゾ。
その他全員:
「了」解~~~~



ドクター亮:
う~ん、なんかかえって気が抜けるナ
ナースすずちゃん:
それにしても脱毛イヤヨって、
そのへんにいるただのオッサンみたいね。
なんか全然強くなさそうだし・・・。
脱毛イヤヨ:
ムハハハ。人は見かけで判断してはならんゾ。
よし、手下ども!やつらをボコボコにしてしまえ!!
手下のブラックデビル達が襲いかかってきた。
腰のあんばい:
ヨッ!ハッ!アチョ~!!
プリケ:
あれ?腰のあんばいのじいさん、
いつの間に酒を飲んだんだろう?
もう酔拳、やってるよ。
腰のあんばい:
アチョ~!
ブラックデビル達はなす術もなく、
どんどん倒されていった。
さすが、マスタークラスまでレベルアップした
酔拳だけのことはある。
一方、ブースカもあのコシーラを倒した
怪力パンチで襲いかかるブラックデビルを
ことごとく粉砕していった
怪力が2倍になったブースカ、
向かうところ敵なし!!
ブースカ;
プリプリノキリリンコ、カッカッカッ

強いゾ、ブースカ!!
さすが円谷プロ!!
あっ!ドクター亮が今回習得した
糸ぐるぐるでブラックデビル達を
動けなくしたゾ。
ブラックデビル:
ムギュ~。まいった!!
見た目、防御力が弱そうなナースすずちゃんに
攻撃の対象を絞ったブラックデビル達。
3体がナースすずちゃんをつかまえた。
ナースすずちゃん:
フン、あんた達、これでつかまえたと
安心してるんじゃない?
甘いんじゃ!!ワレ~ッ
プリケ:
恐わ~~~
ナースすずちゃんの本性を見た気が・・・。
ナースすずちゃん:
あっ!しまった。つい本性が・・・。
でも、こんなヤワな奴らに
負ける私ではないわよ。
う~ん・・・エイッ!!
ナースすずちゃんをつかまえていた
3体のブラックデビル達は空中に投げ出され、
きりきり舞いになって地上にたたきつけられた。
ナースすずちゃん:
私の新しい技、「ちはやふる投げ」よ!!
プリケ:
す、すっご~~~い!
すずちゃん、レベルアップしたことによって
攻撃技も覚えたんだね。
ことごとく手下をやっつけられてしまった
脱毛イヤヨ。
脱毛イヤヨ:
くそ~、これでもくらえ!!
バリバリバリ。
プリケめがけて光線が飛んできた。
プリケ:
うわ~っ
脱毛イヤヨ:
ムハハハ。
見たか!必殺、脱毛光線じゃ。
プリケ:
ムムム・・・。
早速、髪の毛が抜け始めた
まあエエわ。これまで2回、ツルツル頭を
経験してるしナ
たいしたことないわ。
脱毛イヤヨ:
えっ?!
ショックとちゃうの?
プリケ:
ぜ~んぜん
ナースすずちゃん:
プリケさん、これ貸してあげるヨ。
と言ってナースすずちゃんは
プリケに医療用帽子を渡した。
がん患者さんがよくかぶっている
帽子である。
プリケ:
あっ!ありがとう。
プリケの防御力が30上がった。
脱毛イヤヨ:
それなら、女の子のナースすずちゃんなら
髪の毛が抜けたらショックだろう。
バリバリバリバリ。
脱毛光線がナースすずちゃんを
めがけて放たれた。
ナースすずちゃん:
キャア~ッて言うと思ったでしょ。
オンドレ!なめとんのか。
このワイを誰と思うてけつかんねん!!
かつて看護学校時代は、すず姉御と
みんなから恐れられた存在だったんよ。
プリケ:
エッ?!
すずちゃん!それホンマ?
イメージがガラガラと崩れ落ちていくんやけど・・・
ナースすずちゃん:
ウソよ、ウソ!
ちょっと脱毛イヤヨをびびらせようと思って・・・。
エヘヘ
ホントは蚊の一匹もやっつけられない
乙女なんだよ
でも、やる時はやる
「倍返し~!」
ブワ~ン。
ナースすずちゃんの前に光のバリアが現れた。
そのバリアにあたった脱毛光線は跳ね返され、
その呪文の名の通り倍の威力になって
脱毛イヤヨを直撃した。
脱毛イヤヨ:
ギェ~ッ
なんちゅうこっちゃ。
ワシの、ワシの髪の毛が・・・。
ドクター亮:
何、言ってんだ。
もともと、ほとんど髪なんか無いくせに。
腰のあんばい:
プリケ!今だ!!とどめをさすんだ。
プリケ:
ハイ!わかりました。
プリケは道具箱からある物を取り出し、
脱毛イヤヨめがけて投げつけた。
プリケ:
センテンス・スプリング~~!!
ナースすずちゃん:
あっ!大津駅前の道具屋で
買った週刊文春ね。
週刊文春はエネルギーの束になって
脱毛イヤヨを直撃した。
脱毛イヤヨ:
グワ~。
ま、まいった・・・
チーム・プリケは脱毛イヤヨに勝利した。
それぞれのレベルが大幅にアップした。
脱毛イヤヨ:
ウワ~、許してくれ~。
ワシは仕方なくがん大魔王の
命令に従っていたまでだ。
ホンマは嫌やったんや。
ナースすずちゃん:
何を調子のいいこと言ってんだ
てめぇ!!
プリケ:
恐わ~、なんかすずちゃん今日は人が
変わったみたい。
ナースすずちゃん:
あれっ?RPGってその役になりきらなきゃ
だめなんだよね。
普段は私、おとなしいから、ついその反動で
真逆のキャラを演じてみたくて。
ドクター亮:
それにしても普段の病院勤務の時と
360度正反対だな
あっ!ちゃう、ちゃう、360度やったら
元に戻ってしまう。
180度や
ナースすずちゃん:
エヘヘ
ところで、どうするの?
脱毛イヤヨさん、許してあげるの?
酒のあんばい:
う~ん、ワシはまあどっちでもエエかな。
ブースカ:
ボクもどっちでもいいよ。
なんだかちょっとかわいそうだし。
ドクター亮:
プリケ君、どうする?
リーダーである君が決めたまえ。
プリケ:
そうですね。
ここは仏の心、慈悲の心で
許すとしますか。
ナースすずちゃん:
じゃあ、ちょっと大丈夫かどうか
体温とかはかっておきましょうね。
え~っと、それではまず体温から。
ハイ!36.58度。問題なし。
次は血圧。
上が128、下が82。これも問題なし。
プリケ:
へぇ~、すずちゃんって
さすが看護師さんやね。
いつもそういうの持ってるんやね。
ナースすずちゃん:
もちのろん!!
看護師の三種の神器って言われるものは
必ず持っているように看護学校で
厳しく言われたの。
ブースカ:
体温計と血圧計と、あと一つはな~に?
ナースすずちゃん:
もちろん・・・
笑顔よ
(決まったゼ、ムフフ)
プリケ:
おお~っ!さっすが看護師さん!
笑顔ですか!!
滋賀のナイチンゲール、すずちゃん!!
ナースすずちゃん:
エヘヘ
脱毛イヤヨ:
ウワ~、ありがとう!ありがとう!!
ありが十匹、ありがとう~~~!!
その代わりと言ってはなんだが、
がん大魔王の居場所をさがす
ヒントを教えてあげるゾヨ。
大津京に近江神宮というのがあるじゃろ。
ナースすずちゃん:
あっ!そこって、「ちはやふる」の舞台に
なったとこだ!!
脱毛イヤヨ:
そこに「時計館宝物館」というのが
あるのじゃが、そこに飾られている
どれかの時計の裏に秘密の地図が
隠されているはずじゃ。
まずは、それをさがすことじゃ。
プリケ:
えっ?!
そんなことまで教えてもらって
いいんですか?
脱毛イヤヨ:
いいんです!!
助けてくれたお礼ぞよ。
これぞ、
「恩返し~!」
ナースすずちゃん:
脱毛イヤヨのおっちゃん!
あんた「半沢直樹」見てるでしょ?
脱毛イヤヨ:
あれっ?
バレた?
それからもう一つ、恩返しじゃ。
ここからまず船で近江今津まで戻るんじゃ。
船をおりたら、「琵琶湖周航の歌資料館」があるから
そこでワシの名前を出すんじゃ。
そうしたら、気球を貸してくれるゾ。
プリケ:
気球ですか!
脱毛イヤヨ:
そうじゃ。
今はまさに、「危急」存亡の時じゃからな。
ナースすずちゃん:
あっ!イヤヨのおっちゃんにも
プリケさんのオヤジギャグ菌、
移ってる
ドクター亮:
まあとにかく、JR湖西線ではなく、
気球で行けるというところは
ファンタジーRPGらしくていいナ。
ナースすずちゃん:
ワ~イ、気球で近江神宮まで行くんだね。
でも、5人も乗れるの?
ブースカ、ちょっと重そうだし・・・。
腰のあんばい:
心配いらん、イラン、
イラク、サウジアラビア。
ドクター亮:
まあ、なんとかなるさ。
なんともならなかったら、
このストーリーの作者が適当に
うまくつじつまを合わせてくれるやろ
さあ、竹生島に別れを告げよう。
プリケ:
あれっ?
アレは何だろう?
「かわらけ投げ」って書いてあるよ。
ドクター亮:
あれは、都久夫須麻神社の竜神拝所に向かって
願い事を書いた土器(かわらけ)を投げ、
鳥居をうまく通ったら願い事がかなうというものだ。
ナースすずちゃん:
ワ~、面白そう!
やってみよ、やってみよ!!
ドクター亮:
しかし、この子は何でも関心を持つ子だな。
まあ、好奇心旺盛でいいけれど
それじゃあ、みんな願い事を書いて!!
プリケ:
え~っと、やっぱり願い事は
<がんが治りますように>。
えいっ!!
あれ~っ、全然違うところに飛んでいった。
やっぱり何をやってもボクは不器用だな
ブースカ:
じゃあ次はぼくだよ。
エイヤッ!!
ブースカは力任せに投げた。
かわらけは的をはずし、
遠く彼方に飛んでいってしまった。
ドクター亮も酒のあんばいも的外れ。
唯一、ナースすずちゃんが
力弱くヒラヒラと飛んでいったかわらけが
偶然、鳥居を通った。
プリケ:
やった~!すずちゃん!!
それで、願い事は何を書いたの?
ナースすずちゃん:
そんなの、
ヒ・ミ・ツ
腰のあんばい:
うわ~、そう言われると
余計に聞きたくなるわい。
プリケ:
ダメダメ、個人情報~~~
こうして無事、竹生島を牛耳る脱毛イヤヨを倒し、
一行は竹生島をあとにすることにした。
腰のあんばい:
うぉ~い、やっぱり手こぎ船より
観光船の方が楽じゃの~。
これに乗って帰るゾ~


プリケ:いやぁ~、楽ちん、楽ちん

全員:
さらば、竹生島!!
竹生島の今後のことは、
満月知事に任せるとしよう

さて、近江塩津に着いた一行は
早速、「琵琶湖周航の歌資料館」を訪れた

プリケ:
あのぉ~、竹生島の脱毛イヤヨさんが
自分の名前を出せば気球を貸してくれるって
聞いてきたんですけど。
観光協会の人:
ああ~、脱毛イヤヨさんね。
聞いてるよ。
さっきLINEで連絡あったから。
これだよ。
一行は気球を受け取った。
早速、力自慢のブースカが気球を
膨らませた。
ブースカ:
バラサ、バラサ
5人は気球に乗った。
良い風が吹いており、
琵琶湖上空に上がった気球は
そのまま南下し始めた。
プリケ:
うわ~、絶景だね。
あっ!竹生島が見えてるよ。
ナースすずちゃん:
あっ!脱毛イヤヨのおっちゃんが
手を振ってるよ。
オ~イ、オ~イ
脱毛イヤヨ:
みんな!頑張れよ~~~!!
こうして、気球はどんどん南に
向かって飛んでいった。
やがて、遠くに近江神宮が見えてきた。
ナースすずちゃん:
あっ!あそこ!!
「ちはやふる」の舞台に
なった場所だよ。
懐かしいなぁ~。
ドクター亮:
思ったより早く着きそうだな。
私達が勤めている病院も
見えているゾ
ブースカ:
あれっ?
琵琶湖に浮かんでいるあの船はなんだい?
あのヨットの向こうにある船だよ

プリケ:
あっ!ブースカ、あれは外輪船ミシガンって
いうんだよ。
ブースカ:
へ~っ、一度乗ってみたいナ。
ナースすずちゃん:
手前はイングリッシュガーデンだよね。
腰のあんばい:
そうじゃ、そうじゃ。
この際、みんなで乗ろうゾヨ。
ドクター亮:
何を言ってるんですか!!
気球だけに「危急」存亡の時って
いうのに・・・。
腰のあんばい:
まあまあ、みんな竹生島の戦いで
疲れちょる。
ここいらで、少し休憩するのもよかんべ。
プリケ:
リーダーとしても「賛成」、ルパン「三世」です。
舵を大津港の方にとります。
ねえねえ、すずちゃん、夜になると
あのミシガン、こんな風になるんだよ
と言ってプリケはすずちゃんに写真を見せた。


ナースすずちゃん:
ワ~、ロマンがチック~~~。
丹頂チック~~~。
プリケ:
エッ?!
すずちゃん、丹頂チックって知ってるの?
ナースすずちゃん:
知ってるもなにも、私、小さい頃使ってたから。
プリケ:
エッ?!
ナースすずちゃん:
ウソ、ぴょ~~ん。
使ってるわけないじゃない。
気球は大津港に向かって進み始めた。
久々の4連休ということもあって
ソーシャルディスタンスもなんのその
ミシガン乗り場は結構混んでいた
群衆:
オッ!
あの一行はイッコー(IKKO)さん、ではなくて
チーム・プリケの一行じゃないのか?
群衆:
キャ~ッ、サインして、サインして~。
サイン、コサイン、タンジェント・・・
お目当てのほとんどは、
ドクター亮とナースすずちゃんだった。
そして、ブースカにもほんのわずかだが、
サインを求める者がいた。
プリケと腰のあんばいは、その横で
ボケ~ッと見ているだけだった。
プリケ:
腰のあんばいさん、まあ我々は仕方ないですね。
腰のあんばい:
そうじゃのぉ~。あとは実力で勝負じゃ。
一行はミシガンに乗船した。
天気も良く、観光客の多くは
屋上の展望席に集まっていた。
チーム・プリケにとっては
久々の安息時間だった。
湖の風を浴び、HPが満タンになった。
ドクター亮:
おっ!腰のあんばいのじいさん、
早速、酒を飲んでるゾ。
プリケ:
おいおい、こんなところで
わざわざ見せびらかさなくてよいのに、
酔拳をやり出したゾ。
腰のあんばい:
ハッ!ヨッ!アチョ~~!!
観光客:
おお~っ、凄い!!こんなところで
本物の酔拳を見られるなんて。
そう言えば、このあと「大怪獣ガメラ」ショー
というのがあるらしいゾ。
観光客の子供:
ねえねえ、父ちゃん、やっぱり酔拳より
ガメラの方が強いの?
父ちゃん:
そりゃあ、まあガメラは怪獣やしな。
腰のあんばい:
チッ!余計なことを言いおって。
観光客の息子:
あっ!あそこに快獣ブースカがいるよ。
怪獣コシーラにも勝ったそうだから、
大怪獣ガメラにも勝てるかな。
ブースカ:
ひぇ~、やめてよ~~~。
ボク、カメが大の苦手なんだ。
まして、大怪獣ガメラなんて
とんでもないヨ~。
ブースカ:
ねえねえ、ちょっと外輪船の部分を見てみようよ
これ、過去にアップした動画を再利用しました
腰のあんばい:
おお~っ!
なかなかのもんじゃ焼きじゃわい。
とまあ、あれやこれや賑やかに
船上で時間を過ごした一行は
十分休養をとれたようだ。
さあ、次回はいよいよ近江神宮に行って、
がん大魔王の居場所をさがすヒントとなる
書類を探さなければならない。
ナースすずちゃんの思い出の場所、
近江神宮、映画「ちはやふる」の舞台。
無事、オヤジギャグなしに過ごすことが
できるだろうか?
また、がん大魔王の妨害はないのだろうか。
第5回「近江神宮での冒険」、
ごくごく一部のファンの人達だけ、
こうご期待
好評の「がんクエスト~プリケの冒険」も
遂に第4回を迎えることになりました


これもごくごくわずかの読者の支えが
あったからこそと感謝しております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
おそらく99%の人がスルーしているだろう
このRPGストーリー。
わかる人にはその面白さがわかるだろうけれど、
ほとんどの人は、なんじゃこれっ?って
感じのものだろうと確信しています。
それでも、自分自身が書いていて
目茶苦茶楽しいので、99%の人には
申し訳ないのですが、今後も続けます。
ちなみに、これまで読んでいない方のために

2020/09/07
2020/09/11
2020/09/17
お話は連続していますので、
是非、第1回からお読みください。
それでは、第4回「脱毛イヤヨとの戦い」の
始まり、始まり~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよ3階の脱毛イヤヨの部屋に
たどり着いたチーム・プリケの一行。

ドクター亮:
みんな気を抜くんじゃないゾ。
その他全員:
「了」解~~~~




ドクター亮:
う~ん、なんかかえって気が抜けるナ

ナースすずちゃん:
それにしても脱毛イヤヨって、
そのへんにいるただのオッサンみたいね。
なんか全然強くなさそうだし・・・。
脱毛イヤヨ:
ムハハハ。人は見かけで判断してはならんゾ。
よし、手下ども!やつらをボコボコにしてしまえ!!
手下のブラックデビル達が襲いかかってきた。
腰のあんばい:
ヨッ!ハッ!アチョ~!!
プリケ:
あれ?腰のあんばいのじいさん、
いつの間に酒を飲んだんだろう?
もう酔拳、やってるよ。
腰のあんばい:
アチョ~!
ブラックデビル達はなす術もなく、
どんどん倒されていった。
さすが、マスタークラスまでレベルアップした
酔拳だけのことはある。
一方、ブースカもあのコシーラを倒した
怪力パンチで襲いかかるブラックデビルを
ことごとく粉砕していった

怪力が2倍になったブースカ、
向かうところ敵なし!!
ブースカ;
プリプリノキリリンコ、カッカッカッ


強いゾ、ブースカ!!
さすが円谷プロ!!
あっ!ドクター亮が今回習得した
糸ぐるぐるでブラックデビル達を
動けなくしたゾ。
ブラックデビル:
ムギュ~。まいった!!

見た目、防御力が弱そうなナースすずちゃんに
攻撃の対象を絞ったブラックデビル達。
3体がナースすずちゃんをつかまえた。
ナースすずちゃん:
フン、あんた達、これでつかまえたと
安心してるんじゃない?
甘いんじゃ!!ワレ~ッ

プリケ:
恐わ~~~

ナースすずちゃんの本性を見た気が・・・。
ナースすずちゃん:
あっ!しまった。つい本性が・・・。
でも、こんなヤワな奴らに
負ける私ではないわよ。
う~ん・・・エイッ!!
ナースすずちゃんをつかまえていた
3体のブラックデビル達は空中に投げ出され、
きりきり舞いになって地上にたたきつけられた。
ナースすずちゃん:
私の新しい技、「ちはやふる投げ」よ!!
プリケ:
す、すっご~~~い!
すずちゃん、レベルアップしたことによって
攻撃技も覚えたんだね。
ことごとく手下をやっつけられてしまった
脱毛イヤヨ。
脱毛イヤヨ:
くそ~、これでもくらえ!!
バリバリバリ。
プリケめがけて光線が飛んできた。
プリケ:
うわ~っ

脱毛イヤヨ:
ムハハハ。
見たか!必殺、脱毛光線じゃ。
プリケ:
ムムム・・・。
早速、髪の毛が抜け始めた

まあエエわ。これまで2回、ツルツル頭を
経験してるしナ

たいしたことないわ。
脱毛イヤヨ:
えっ?!
ショックとちゃうの?
プリケ:
ぜ~んぜん

ナースすずちゃん:
プリケさん、これ貸してあげるヨ。
と言ってナースすずちゃんは
プリケに医療用帽子を渡した。
がん患者さんがよくかぶっている
帽子である。
プリケ:
あっ!ありがとう。
プリケの防御力が30上がった。
脱毛イヤヨ:
それなら、女の子のナースすずちゃんなら
髪の毛が抜けたらショックだろう。
バリバリバリバリ。
脱毛光線がナースすずちゃんを
めがけて放たれた。
ナースすずちゃん:
キャア~ッて言うと思ったでしょ。
オンドレ!なめとんのか。
このワイを誰と思うてけつかんねん!!
かつて看護学校時代は、すず姉御と
みんなから恐れられた存在だったんよ。
プリケ:
エッ?!
すずちゃん!それホンマ?
イメージがガラガラと崩れ落ちていくんやけど・・・
ナースすずちゃん:
ウソよ、ウソ!
ちょっと脱毛イヤヨをびびらせようと思って・・・。
エヘヘ

ホントは蚊の一匹もやっつけられない
乙女なんだよ

でも、やる時はやる

「倍返し~!」
ブワ~ン。
ナースすずちゃんの前に光のバリアが現れた。
そのバリアにあたった脱毛光線は跳ね返され、
その呪文の名の通り倍の威力になって
脱毛イヤヨを直撃した。
脱毛イヤヨ:
ギェ~ッ

なんちゅうこっちゃ。
ワシの、ワシの髪の毛が・・・。
ドクター亮:
何、言ってんだ。
もともと、ほとんど髪なんか無いくせに。
腰のあんばい:
プリケ!今だ!!とどめをさすんだ。
プリケ:
ハイ!わかりました。
プリケは道具箱からある物を取り出し、
脱毛イヤヨめがけて投げつけた。
プリケ:
センテンス・スプリング~~!!
ナースすずちゃん:
あっ!大津駅前の道具屋で
買った週刊文春ね。
週刊文春はエネルギーの束になって
脱毛イヤヨを直撃した。
脱毛イヤヨ:
グワ~。
ま、まいった・・・

チーム・プリケは脱毛イヤヨに勝利した。
それぞれのレベルが大幅にアップした。
脱毛イヤヨ:
ウワ~、許してくれ~。
ワシは仕方なくがん大魔王の
命令に従っていたまでだ。
ホンマは嫌やったんや。
ナースすずちゃん:
何を調子のいいこと言ってんだ
てめぇ!!

プリケ:
恐わ~、なんかすずちゃん今日は人が
変わったみたい。
ナースすずちゃん:
あれっ?RPGってその役になりきらなきゃ
だめなんだよね。
普段は私、おとなしいから、ついその反動で
真逆のキャラを演じてみたくて。
ドクター亮:
それにしても普段の病院勤務の時と
360度正反対だな

あっ!ちゃう、ちゃう、360度やったら
元に戻ってしまう。
180度や

ナースすずちゃん:
エヘヘ

ところで、どうするの?
脱毛イヤヨさん、許してあげるの?
酒のあんばい:
う~ん、ワシはまあどっちでもエエかな。
ブースカ:
ボクもどっちでもいいよ。
なんだかちょっとかわいそうだし。
ドクター亮:
プリケ君、どうする?
リーダーである君が決めたまえ。
プリケ:
そうですね。
ここは仏の心、慈悲の心で
許すとしますか。
ナースすずちゃん:
じゃあ、ちょっと大丈夫かどうか
体温とかはかっておきましょうね。
え~っと、それではまず体温から。
ハイ!36.58度。問題なし。
次は血圧。
上が128、下が82。これも問題なし。
プリケ:
へぇ~、すずちゃんって
さすが看護師さんやね。
いつもそういうの持ってるんやね。
ナースすずちゃん:
もちのろん!!
看護師の三種の神器って言われるものは
必ず持っているように看護学校で
厳しく言われたの。
ブースカ:
体温計と血圧計と、あと一つはな~に?
ナースすずちゃん:
もちろん・・・
笑顔よ

(決まったゼ、ムフフ)
プリケ:
おお~っ!さっすが看護師さん!
笑顔ですか!!
滋賀のナイチンゲール、すずちゃん!!
ナースすずちゃん:
エヘヘ

脱毛イヤヨ:
ウワ~、ありがとう!ありがとう!!
ありが十匹、ありがとう~~~!!
その代わりと言ってはなんだが、
がん大魔王の居場所をさがす
ヒントを教えてあげるゾヨ。
大津京に近江神宮というのがあるじゃろ。
ナースすずちゃん:
あっ!そこって、「ちはやふる」の舞台に
なったとこだ!!
脱毛イヤヨ:
そこに「時計館宝物館」というのが
あるのじゃが、そこに飾られている
どれかの時計の裏に秘密の地図が
隠されているはずじゃ。
まずは、それをさがすことじゃ。
プリケ:
えっ?!
そんなことまで教えてもらって
いいんですか?
脱毛イヤヨ:
いいんです!!
助けてくれたお礼ぞよ。
これぞ、
「恩返し~!」
ナースすずちゃん:
脱毛イヤヨのおっちゃん!
あんた「半沢直樹」見てるでしょ?
脱毛イヤヨ:
あれっ?
バレた?
それからもう一つ、恩返しじゃ。
ここからまず船で近江今津まで戻るんじゃ。
船をおりたら、「琵琶湖周航の歌資料館」があるから
そこでワシの名前を出すんじゃ。
そうしたら、気球を貸してくれるゾ。
プリケ:
気球ですか!
脱毛イヤヨ:
そうじゃ。
今はまさに、「危急」存亡の時じゃからな。
ナースすずちゃん:
あっ!イヤヨのおっちゃんにも
プリケさんのオヤジギャグ菌、
移ってる

ドクター亮:
まあとにかく、JR湖西線ではなく、
気球で行けるというところは
ファンタジーRPGらしくていいナ。
ナースすずちゃん:
ワ~イ、気球で近江神宮まで行くんだね。
でも、5人も乗れるの?
ブースカ、ちょっと重そうだし・・・。
腰のあんばい:
心配いらん、イラン、
イラク、サウジアラビア。
ドクター亮:
まあ、なんとかなるさ。
なんともならなかったら、
このストーリーの作者が適当に
うまくつじつまを合わせてくれるやろ

さあ、竹生島に別れを告げよう。
プリケ:
あれっ?
アレは何だろう?
「かわらけ投げ」って書いてあるよ。
ドクター亮:
あれは、都久夫須麻神社の竜神拝所に向かって
願い事を書いた土器(かわらけ)を投げ、
鳥居をうまく通ったら願い事がかなうというものだ。
ナースすずちゃん:
ワ~、面白そう!
やってみよ、やってみよ!!
ドクター亮:
しかし、この子は何でも関心を持つ子だな。
まあ、好奇心旺盛でいいけれど

それじゃあ、みんな願い事を書いて!!
プリケ:
え~っと、やっぱり願い事は
<がんが治りますように>。
えいっ!!
あれ~っ、全然違うところに飛んでいった。
やっぱり何をやってもボクは不器用だな

ブースカ:
じゃあ次はぼくだよ。
エイヤッ!!
ブースカは力任せに投げた。
かわらけは的をはずし、
遠く彼方に飛んでいってしまった。
ドクター亮も酒のあんばいも的外れ。
唯一、ナースすずちゃんが
力弱くヒラヒラと飛んでいったかわらけが
偶然、鳥居を通った。
プリケ:
やった~!すずちゃん!!
それで、願い事は何を書いたの?
ナースすずちゃん:
そんなの、
ヒ・ミ・ツ
腰のあんばい:
うわ~、そう言われると
余計に聞きたくなるわい。
プリケ:
ダメダメ、個人情報~~~

こうして無事、竹生島を牛耳る脱毛イヤヨを倒し、
一行は竹生島をあとにすることにした。
腰のあんばい:
うぉ~い、やっぱり手こぎ船より
観光船の方が楽じゃの~。
これに乗って帰るゾ~



プリケ:いやぁ~、楽ちん、楽ちん


全員:
さらば、竹生島!!
竹生島の今後のことは、
満月知事に任せるとしよう


さて、近江塩津に着いた一行は
早速、「琵琶湖周航の歌資料館」を訪れた


プリケ:
あのぉ~、竹生島の脱毛イヤヨさんが
自分の名前を出せば気球を貸してくれるって
聞いてきたんですけど。
観光協会の人:
ああ~、脱毛イヤヨさんね。
聞いてるよ。
さっきLINEで連絡あったから。
これだよ。
一行は気球を受け取った。
早速、力自慢のブースカが気球を
膨らませた。
ブースカ:
バラサ、バラサ

5人は気球に乗った。
良い風が吹いており、
琵琶湖上空に上がった気球は
そのまま南下し始めた。
プリケ:
うわ~、絶景だね。
あっ!竹生島が見えてるよ。
ナースすずちゃん:
あっ!脱毛イヤヨのおっちゃんが
手を振ってるよ。
オ~イ、オ~イ

脱毛イヤヨ:
みんな!頑張れよ~~~!!
こうして、気球はどんどん南に
向かって飛んでいった。
やがて、遠くに近江神宮が見えてきた。
ナースすずちゃん:
あっ!あそこ!!
「ちはやふる」の舞台に
なった場所だよ。
懐かしいなぁ~。
ドクター亮:
思ったより早く着きそうだな。
私達が勤めている病院も
見えているゾ

ブースカ:
あれっ?
琵琶湖に浮かんでいるあの船はなんだい?
あのヨットの向こうにある船だよ


プリケ:
あっ!ブースカ、あれは外輪船ミシガンって
いうんだよ。
ブースカ:
へ~っ、一度乗ってみたいナ。
ナースすずちゃん:
手前はイングリッシュガーデンだよね。
腰のあんばい:
そうじゃ、そうじゃ。
この際、みんなで乗ろうゾヨ。
ドクター亮:
何を言ってるんですか!!
気球だけに「危急」存亡の時って
いうのに・・・。
腰のあんばい:
まあまあ、みんな竹生島の戦いで
疲れちょる。
ここいらで、少し休憩するのもよかんべ。
プリケ:
リーダーとしても「賛成」、ルパン「三世」です。
舵を大津港の方にとります。
ねえねえ、すずちゃん、夜になると
あのミシガン、こんな風になるんだよ

と言ってプリケはすずちゃんに写真を見せた。


ナースすずちゃん:
ワ~、ロマンがチック~~~。
丹頂チック~~~。
プリケ:
エッ?!
すずちゃん、丹頂チックって知ってるの?
ナースすずちゃん:
知ってるもなにも、私、小さい頃使ってたから。
プリケ:
エッ?!
ナースすずちゃん:
ウソ、ぴょ~~ん。
使ってるわけないじゃない。
気球は大津港に向かって進み始めた。
久々の4連休ということもあって
ソーシャルディスタンスもなんのその

ミシガン乗り場は結構混んでいた

群衆:
オッ!
あの一行はイッコー(IKKO)さん、ではなくて
チーム・プリケの一行じゃないのか?
群衆:
キャ~ッ、サインして、サインして~。
サイン、コサイン、タンジェント・・・

お目当てのほとんどは、
ドクター亮とナースすずちゃんだった。
そして、ブースカにもほんのわずかだが、
サインを求める者がいた。
プリケと腰のあんばいは、その横で
ボケ~ッと見ているだけだった。
プリケ:
腰のあんばいさん、まあ我々は仕方ないですね。
腰のあんばい:
そうじゃのぉ~。あとは実力で勝負じゃ。
一行はミシガンに乗船した。
天気も良く、観光客の多くは
屋上の展望席に集まっていた。
チーム・プリケにとっては
久々の安息時間だった。
湖の風を浴び、HPが満タンになった。
ドクター亮:
おっ!腰のあんばいのじいさん、
早速、酒を飲んでるゾ。
プリケ:
おいおい、こんなところで
わざわざ見せびらかさなくてよいのに、
酔拳をやり出したゾ。
腰のあんばい:
ハッ!ヨッ!アチョ~~!!
観光客:
おお~っ、凄い!!こんなところで
本物の酔拳を見られるなんて。
そう言えば、このあと「大怪獣ガメラ」ショー
というのがあるらしいゾ。
観光客の子供:
ねえねえ、父ちゃん、やっぱり酔拳より
ガメラの方が強いの?
父ちゃん:
そりゃあ、まあガメラは怪獣やしな。
腰のあんばい:
チッ!余計なことを言いおって。
観光客の息子:
あっ!あそこに快獣ブースカがいるよ。
怪獣コシーラにも勝ったそうだから、
大怪獣ガメラにも勝てるかな。
ブースカ:
ひぇ~、やめてよ~~~。
ボク、カメが大の苦手なんだ。
まして、大怪獣ガメラなんて
とんでもないヨ~。
ブースカ:
ねえねえ、ちょっと外輪船の部分を見てみようよ

これ、過去にアップした動画を再利用しました

腰のあんばい:
おお~っ!
なかなかのもんじゃ焼きじゃわい。
とまあ、あれやこれや賑やかに
船上で時間を過ごした一行は
十分休養をとれたようだ。
さあ、次回はいよいよ近江神宮に行って、
がん大魔王の居場所をさがすヒントとなる
書類を探さなければならない。
ナースすずちゃんの思い出の場所、
近江神宮、映画「ちはやふる」の舞台。
無事、オヤジギャグなしに過ごすことが
できるだろうか?
また、がん大魔王の妨害はないのだろうか。
第5回「近江神宮での冒険」、
ごくごく一部のファンの人達だけ、
こうご期待

がんクエスト6~プリケの冒険
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Posted by プリケ at 10:40│Comments(4)
│がんクエスト
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今回みんなパワーアップしていますね。特にナースのスズちゃん、未知やすえか山田スミ子バリの人格変身に圧倒されました。さらに半沢直樹的なノリ。多くの世代にわたる気配り流石です。病院ネタを忘れず、脱毛イヤミには慈悲の心、私にとっては懐かしの「ミシガン」乗船までサービス満点の作に感激です。
でも、近日掲載されている体調がとても心配です。気力で何とかというわけにもいきそうにないですね。遠くから楽になるよう念じるしかできません……
読者の源治君、コメント、ありがとうございます。
「こんな超大作、書いていて大丈夫ですか」
↓
まったく、大丈夫じゃなく、このシリーズ、
書き上げるまで無茶苦茶パワーがいるんです。
もう書き終わったらぐったり・・・。
だから、体調の悪い今、これを書くのは
あまり適していないのですが、
アイデアがわくとついつい書いてしまうんです。
メンバーそれぞれの性格付け、
我々世代のオヤジギャグ、
そして最近流行のネタ、
そういうのも含めて書いているので、
完成するまでに結構時間がかかります。
おまけに最近は写真や動画を
入れるようにし始めたので、
余計に時間がかかります。
パーティをこれ以上増やすと
収拾が付かないので、
今の5人で最後の戦いまで
続けようと思っていますが、
ラスボスとの戦いをどうしようか
まだ全然思いつきません。
それよりも、当面はそれまでの5人の
面白い会話に注力したいと思っています。
続けていきます。
明日は2週間に1回の抗がん剤投与日です。