すい臓ガンの手術を受けられる方へ
2019年07月13日
私は昨年の7月にすい臓ガンの
宣告を受けました。
幸い手術を受けられるとのことで、
今回はこれからすい臓がんの手術を
受けられる方のために、
私の体験を書こうと思います。
ただし、これは個人差があることですので、
あくまで「私は」という前提で記します。
まず、手術決定までにCT、MR、PETなど
数々の検査を受けられたことと思いますが、
手術決定後、入院してからもいくつかの検査を
受けなければなりませんでした。
私が覚えているだけでも、止血時間測定検査、
肺活量、そして、手術に耐えられる体力が
あるかどうかの検査もしました。
これは歩行器のようなものに乗り、
最初はゆったりとしたスピードで歩きますが、
だんだん速度がアップし、
さらには角度までつき始め、
最後はヘトヘトになりギブアップしました
さらに、歯の検査もありました。
麻酔科の先生からも注意事項があり、
だんだん手術日が近づいてきます。
そして最後のとどめは担当医から
手術日前夜に受ける説明ですが、
とにかく最悪の状況を事細かに説明されました。
その上で、最後に
「というわけですが、手術を受けられますか?」
というようなことを尋ねられました。
最悪の事態もたっぷり聞かされ、
不安や恐怖がどんどんわいてきますが
もうここまで来ては引き下がれません。
仕方なく、
「ハイ、わかりました・・・」
と言わざるを得ない状況で・・・。
そして、いよいよ手術日当時です。
エコノミー症候群を防ぐため、
ハイソックスのようなものをはかされました。
その後、点滴が始まりますが、
手術中、そしてそれ以降も続く点滴ですので、
途中ではずれてはいけないため太い針を刺されました。
これが痛かった!!




手術前後で数々の痛みがありましたが、
私はこの点滴注射の針を刺されたときが
もっとも痛かったように思います。
さて、お呼びがかかるまで病室で待ちますが、
ここまで来ても不安いっぱいでした
やがてお呼びがかかり、いよいよ手術室へ。
人生の中でこの瞬間の緊張や不安は
おそらくワースト1なのではないでしょうか。
手術室のベッドは思ったより狭く、
ここで約8時間も
と思いました。
ベッドに横たわり、背中に麻酔の注射が打たれます。
様々な人から、この注射が強烈に痛いと事前に
聞かされていたので、さあこれから針が入るというときは
もうドキドキものでした
でも、これはまったく痛くはありませんでした
おそらく個人差があるのではないでしょうか。
さて、上を向き、いくつかの準備を経て、
いよいよ麻酔が入ってきます。
一瞬にして意識が飛んでしまいました。
ちなみに、私の場合は腹腔鏡手術で、
おなかに5ヵ所メスを入れられました。
次に目が覚めたのは医師の呼ぶ声でした。
約8時間後のことです。
手術室から術後の特別室に運ばれているときの
気分の悪さはまだ覚えています。
少し吐き気もしました
さて、特別室に戻ると呼吸器を付けられ、
気付くと身体中には何本かの管や器具が
つながれていました。
身動きは取れず非常に不自由ですが、
何と言っても水を飲めないことが一番辛かったことです
また、血行を良くするため足の裏を刺激するものを
装着するのですが、これがまた私には合いませんでした
術後、熱が出る人も多いようですが、
私も3日間、39度程度の発熱が続きました
この3日間あたりは看護師さんの頻繁な出入りがあり、
なかなか落ち着いて寝ていられませんでした。
まあ、これは仕方のないことですが。
熱と麻酔にうなされる日々が少し続きますが、
辛抱のピークがこのあたりでした。
やがて熱も下がり、少しずつつながれていた
管や器具が外されていきます。
1本ずつ外されていくことは喜びでしたが、
苦痛だったのは尿管と鼻に入れられていた器具が
抜かれるときでした。
あの独特の苦痛はきつかったです
手術そのものは、私の場合、すい臓の尾の部分、
すい尾部を摘出したのですが、周囲に転移している
恐れがあるため、周囲の臓器も一緒に摘出されました。
特に脾臓が大きかったらしく、身体の中で脾臓を
つぶしてから摘出したとのことでした。
そんなことが約8時間の中で行われていたなんて
とても信じられませんでした。
周囲の臓器も一緒に摘出して良かったことは、
リンパ節にも転移していたことが
手術してみて始めてわかったことで、
これも一緒に摘出されました。
この転移は事前の画像検査でもわからなかったことで、
ラッキーでした。
いずれにしても、このように手術はなかなか大変ですが、
すい臓ガンの場合、今のところ手術がすい臓ガン治療の
最善の策とのことで、手術ができればラッキーと思うべきです。
私は昨年の8月21日に手術しましたが、
今は経過観察中で、抗がん剤を服用しています。
幸い、副作用もほとんどなく、日々、フルパワーで
仕事をできるまでになりました。
これから手術を受けようとされている方が
もしいらっしゃったら、是非前向きに考えてください。
手術ができるだけラッキー、すい臓ガンといえども
不治の病でなく、早めの対処が大切で、
まずは主治医を信頼して立ち向かって欲しく思います。
宣告を受けました。
幸い手術を受けられるとのことで、
今回はこれからすい臓がんの手術を
受けられる方のために、
私の体験を書こうと思います。
ただし、これは個人差があることですので、
あくまで「私は」という前提で記します。
まず、手術決定までにCT、MR、PETなど
数々の検査を受けられたことと思いますが、
手術決定後、入院してからもいくつかの検査を
受けなければなりませんでした。
私が覚えているだけでも、止血時間測定検査、
肺活量、そして、手術に耐えられる体力が
あるかどうかの検査もしました。
これは歩行器のようなものに乗り、
最初はゆったりとしたスピードで歩きますが、
だんだん速度がアップし、
さらには角度までつき始め、
最後はヘトヘトになりギブアップしました

さらに、歯の検査もありました。
麻酔科の先生からも注意事項があり、
だんだん手術日が近づいてきます。
そして最後のとどめは担当医から
手術日前夜に受ける説明ですが、
とにかく最悪の状況を事細かに説明されました。
その上で、最後に
「というわけですが、手術を受けられますか?」
というようなことを尋ねられました。
最悪の事態もたっぷり聞かされ、
不安や恐怖がどんどんわいてきますが

もうここまで来ては引き下がれません。
仕方なく、
「ハイ、わかりました・・・」
と言わざるを得ない状況で・・・。
そして、いよいよ手術日当時です。
エコノミー症候群を防ぐため、
ハイソックスのようなものをはかされました。
その後、点滴が始まりますが、
手術中、そしてそれ以降も続く点滴ですので、
途中ではずれてはいけないため太い針を刺されました。
これが痛かった!!





手術前後で数々の痛みがありましたが、
私はこの点滴注射の針を刺されたときが
もっとも痛かったように思います。
さて、お呼びがかかるまで病室で待ちますが、
ここまで来ても不安いっぱいでした

やがてお呼びがかかり、いよいよ手術室へ。
人生の中でこの瞬間の緊張や不安は
おそらくワースト1なのではないでしょうか。
手術室のベッドは思ったより狭く、
ここで約8時間も

ベッドに横たわり、背中に麻酔の注射が打たれます。
様々な人から、この注射が強烈に痛いと事前に
聞かされていたので、さあこれから針が入るというときは
もうドキドキものでした

でも、これはまったく痛くはありませんでした

おそらく個人差があるのではないでしょうか。
さて、上を向き、いくつかの準備を経て、
いよいよ麻酔が入ってきます。
一瞬にして意識が飛んでしまいました。
ちなみに、私の場合は腹腔鏡手術で、
おなかに5ヵ所メスを入れられました。
次に目が覚めたのは医師の呼ぶ声でした。
約8時間後のことです。
手術室から術後の特別室に運ばれているときの
気分の悪さはまだ覚えています。
少し吐き気もしました

さて、特別室に戻ると呼吸器を付けられ、
気付くと身体中には何本かの管や器具が
つながれていました。
身動きは取れず非常に不自由ですが、
何と言っても水を飲めないことが一番辛かったことです

また、血行を良くするため足の裏を刺激するものを
装着するのですが、これがまた私には合いませんでした

術後、熱が出る人も多いようですが、
私も3日間、39度程度の発熱が続きました

この3日間あたりは看護師さんの頻繁な出入りがあり、
なかなか落ち着いて寝ていられませんでした。
まあ、これは仕方のないことですが。
熱と麻酔にうなされる日々が少し続きますが、
辛抱のピークがこのあたりでした。
やがて熱も下がり、少しずつつながれていた
管や器具が外されていきます。
1本ずつ外されていくことは喜びでしたが、
苦痛だったのは尿管と鼻に入れられていた器具が
抜かれるときでした。
あの独特の苦痛はきつかったです

手術そのものは、私の場合、すい臓の尾の部分、
すい尾部を摘出したのですが、周囲に転移している
恐れがあるため、周囲の臓器も一緒に摘出されました。
特に脾臓が大きかったらしく、身体の中で脾臓を
つぶしてから摘出したとのことでした。
そんなことが約8時間の中で行われていたなんて
とても信じられませんでした。
周囲の臓器も一緒に摘出して良かったことは、
リンパ節にも転移していたことが
手術してみて始めてわかったことで、
これも一緒に摘出されました。
この転移は事前の画像検査でもわからなかったことで、
ラッキーでした。
いずれにしても、このように手術はなかなか大変ですが、
すい臓ガンの場合、今のところ手術がすい臓ガン治療の
最善の策とのことで、手術ができればラッキーと思うべきです。
私は昨年の8月21日に手術しましたが、
今は経過観察中で、抗がん剤を服用しています。
幸い、副作用もほとんどなく、日々、フルパワーで
仕事をできるまでになりました。
これから手術を受けようとされている方が
もしいらっしゃったら、是非前向きに考えてください。
手術ができるだけラッキー、すい臓ガンといえども
不治の病でなく、早めの対処が大切で、
まずは主治医を信頼して立ち向かって欲しく思います。