58歳の息子から母へ
2016年03月19日
昨日、半年ぶりに母に会った。
近くには住んでいるのだが、
昨年の9月に病気になってから
感染症のリスクもあることから、
母が私と会うことを遠慮していた。
久しぶりに会った母は白髪も増え、
以前よりかなり年老いたように見えた。
やはり相当心配をかけていたんだな
そう言えば母は、昨年の秋に私の
病名がわかった時、
「私より先に死んだらアカン」
と言って涙ぐんでいた。
というのも、以前、母が信頼していた
お医者さんが、まさに私の病気で
亡くなっていたからだ。
親にとって子供は
何歳になっても子供である。
その子供が親より先に
亡くなってしまうことほど
親にとって辛いことはないだろう。
昨日は抗がん剤を投与して
2週間経っており、
体調もかなり戻っていたため
久しぶりに母と一緒に食事をした。
そして、元気な様子を見てもらった。
母も少し安心したようだった。
「苺」という字は草かんむりに「母」と書く。
母親というのは子供にとって
いつまでも、苺のように甘酸っぱい存在、
甘えていたい存在なのかもしれない。
「おかあさん、いつもありがとう。
そして、80歳を過ぎても、
心配をかけ続けてごめんね。
まだもう少し治療は続くけれど、
少しずつ良くなるから、安心していてね。
いつまでも元気なおかあさんでいてください」
別れ際、本来なら年老いた母を
見送らなければならないところを、
母は私が見えなくなるまで見送ってくれた。
私はその母の姿を終生
忘れることはないだろう。
私の頬を涙がひと筋流れた
近くには住んでいるのだが、
昨年の9月に病気になってから
感染症のリスクもあることから、
母が私と会うことを遠慮していた。
久しぶりに会った母は白髪も増え、
以前よりかなり年老いたように見えた。
やはり相当心配をかけていたんだな

そう言えば母は、昨年の秋に私の
病名がわかった時、
「私より先に死んだらアカン」
と言って涙ぐんでいた。
というのも、以前、母が信頼していた
お医者さんが、まさに私の病気で
亡くなっていたからだ。
親にとって子供は
何歳になっても子供である。
その子供が親より先に
亡くなってしまうことほど
親にとって辛いことはないだろう。
昨日は抗がん剤を投与して
2週間経っており、
体調もかなり戻っていたため
久しぶりに母と一緒に食事をした。
そして、元気な様子を見てもらった。
母も少し安心したようだった。
「苺」という字は草かんむりに「母」と書く。
母親というのは子供にとって
いつまでも、苺のように甘酸っぱい存在、
甘えていたい存在なのかもしれない。
「おかあさん、いつもありがとう。
そして、80歳を過ぎても、
心配をかけ続けてごめんね。
まだもう少し治療は続くけれど、
少しずつ良くなるから、安心していてね。
いつまでも元気なおかあさんでいてください」
別れ際、本来なら年老いた母を
見送らなければならないところを、
母は私が見えなくなるまで見送ってくれた。
私はその母の姿を終生
忘れることはないだろう。
私の頬を涙がひと筋流れた
