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Posted by 滋賀咲くブログ at

スノーフレイクの夜

2010年12月24日

「もう一緒にいることはできないの」
君からの突然の言葉だった。

クリスマス今宵、街は艶やかな
イルミネーションに彩られる、
クリスマス・イブサンタクロース
行き交う人々の表情も
今夜は笑顔で満たされているface02

iconN33大きなプレゼントを抱えて
足早に電車に乗り込む人。
お洒落なレストランで、
センスの良い衣服を身にまといながら
楽しそうにおしゃべりするカップル。
駅前のお店でケーキを買うお父さん。
みんな、それぞれの幸せを噛み締めているiconN32


僕もポケットに
君へのプレゼントを忍ばせていたicon27
初めてのボーナスで買ったペンダント。
君の好きだったクマがデザインされたものくま
君の胸に輝くはずだったのに、
それが今、僕の手の中にある。

僕はそっとポケットから
そのペンダントを出した。


「あれ?僕を包み紙から出してくれるのは、
彼女のはずだったよね?」(クマ)

「ごめんね。君が輝く場所、
なくなってしまったよ」(ボク)



灰色の空から雪が舞い降りてきた。
気付けば、
スノーフレイクの夜になっていた。
その雪のひとつが
クマの瞳に舞い落ちた。
溶けて流れるその様は、
まるで涙のようだったicon11

サンタクロースひとりぼっちのクリスマス・イブクリスマス
いや、行き場の失ったクマも
一緒だった。
僕はクマにそっとささやいた。
「メリークリスマス」サンタクロースicon04
  


Posted by プリケ at 21:48Comments(0)ポエムのような。。。