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Posted by 滋賀咲くブログ at

どうなる?ジョブ・カード

2010年11月13日

先日、事業仕分けで廃止判定された
ジョブ・カード。
今後、どうなるのだろうか。

事業仕分けで廃止判定されたといっても、
それをもって即廃止されるわけではなく、
実際、まだ求職者に対する作成支援は
継続して行われているところもあるようだ。
この制度の今後については、
政治的な駆け引きもあるだろうし、
政府の考えとのギャップが
どのように調整されていくのか
今のところ不透明である。

ただ既に作成した皆さんや、
これから作成する方々に対しては、
きちんとした説明が必要である。
そうでないと、作成したこと自体が無駄だった、
何のために作成するのか分からない、
と捉えてしまう人もいるからである。
現にその手の相談はこのところ多くある。

ただ単に作成支援をするのではなく、
ジョブ・カードを作成する意味、
ジョブ・カードを使って就職する際の問題点、
今後の動向等、丁寧な説明が求められよう。
このポイントを抜きに、
いたずらに作成することのみを目的とした
支援があってはならないと思う。

もうひとつの問題点は、
作成支援者の資質・経験の点である。
懸念するのは、ジョブ・カード作成者の
目標数達成に注力するあまり、
支援内容に空虚なものが見受けられることである。
さらに、キャリア支援の経験が
浅いか、あるいは無いにもかかわらず、
(本人は希望していないのに)仕方なく作成支援に
かかわらざるを得ない人もいるという点である。
こんな支援者にあたってしまった求職者は、
たまったものではない。
残念ながら、求職者は支援者を選べないことが多い。
こうなったら、良い支援者に巡りあえるかどうかは、
運としか言いようがない。

いずれにしても、今のジョブ・カード制度の
進め方には、おおいに疑問を感じている。
求職者にとっても企業側にとっても
有益なものにしていくための課題は
山積していると言えよう。
現場の声をよく聞きながら、
求職者・企業双方にとって、
より有益なものにしていただきたく思う。