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Posted by 滋賀咲くブログ at

泳げなかったけれど・・・、あるきっかけで・・・

2019年06月19日

京都踏水会スイミングクラブ。
京都の歴史ある水泳教室。

私はこのクラブに苦く、恥ずかしい思い出がある。

私の父は泳げなかったので、
どうしても私には泳ぎを覚えさせたかったのだろう。

小学校の4年生頃、近所の友達何人かと
一緒に行くことになったのだが、
どうしても水に潜ることができない私は、
だんだん練習が嫌になり始め、
さぼることを重ね始めた。

悪いことに一緒に行った友達の中にも
同じような者が何名かいて、
水泳教室には行くのだが泳ぐことはせず、
さぼりまくっていた。
親には練習していると嘘をついていたので、
心苦しかったkao_5

練習しなかったため、当然泳ぎを
覚えられるわけもなかった。
そんな中、友達の中の一人が
家族で海へ行き、少し泳げるようになった。

その後、彼は踏水会でも練習に打ち込みはじめ、
だんだん泳げるようになってきた。
少しうらやましい気持ちはあったが、
それでも私は練習をしようという気が起こらなかった。
水が恐かったのである。

しかし、踏水会で唯一得たことがある。

それは・・・

きつねうどんの美味しさに目覚めたことkao08

実は私はそれまできつねうどんを食べたことが
なかったのである。
さぼりの時間を利用して、きつねうどんを食べ始めたら
これがやみつきになってしまった。
きつねうどんってこんなに美味しいのか!!
あれから約50年経った今もきつねうどんが
好きなのは、踏水会の食堂のおかげであるkao08

さて、このような理由で踏水会では泳ぎを
覚えることができなかった。
両親には申し訳ない気がした。

そんなある日、小学校のプールに
「つかり」に行っていた時のこと(←「泳ぎ」にではないkao08)。
泳げなかった私は浮き袋を使っていた。
たまたま隣に住んでいた1歳年上の
男の子も友達とそのプールに泳ぎに来ていた。

その男の子:
オイ!お前!!泳げへんのやろ!!

私:
泳げるわい!!

その男の子:
へぇ~、ほんなら泳いでみぃ!!

私は内心どうしようかと思った。
相変わらず水は恐く、潜ることができない。
潜ったら鼻に水が入ってきて
ゲホゲホしてしまう。

でも・・・

ここで引き下がったら、きっと後悔する。

という思いから、私にとっては一世一代の大勝負kao08
思いっきり息を吸い込んで水に潜り、
バタバタと足を動かし、泳ぐマネをした。

すると、ほんのわずかだが前に進めた。
生まれて初めての泳ぎだった。

その男の子:
ハハハハ。お前の泳ぎ方、メチャクチャやんけ。

でも、私はどんな格好であっても
生まれて初めて水に潜り、泳ぐまねごとが
できたのである。
こんなにうれしいことはなかった。
勇気を出して良かった。
今となっては、その1歳年上の男の子に感謝である。

それからというもの、私でも泳げるんだという気持ちから
夏休み期間中、毎日小学校のプールに通い始めた。
来る日も来る日も、朝一番に行って、
夕方までプールに入り浸り、泳ぎ続けた水泳
泳ぐことが楽しかったのである。
泳げる長さが日ごとに伸びていくことが、
うれしさにつながっていった。

おかげで、その夏休み中に
1㎞泳げるようになった。
また、水泳大会でも好成績を
あげることができるまでになった。

悔しさをバネに、勇気を持って一つのことを
やり続けた初めての体験だった。
  


Posted by プリケ at 00:00Comments(0)ひとり言