舞鶴へ行ってきました

プリケ

2012年04月10日 21:58


山陰本線の亀岡駅より先に行くのは、
約40年ぶりのことだ。

高校一年と二年の真夏、
私は2年続けて日本海に浮かぶ
隠岐の島を目指し長時間、
普通電車に乗った。
車両は冷房付きではなく、
窓を開けて自然の風を
入れるしかない。
喉はかわくし、窓から入ってくる風も
決して心地よくはなかった。
でも、心は不思議と満たされていた。

楽しかったことと言えば、
各駅停車ゆえいろいろな人が
乗ってきたこと。
四人がけのボックス席だったので、
乗り合わせた人達は
あれこれと話しかけてくれた。

「兄ちゃん、旅行かいな。どこまで行くんや」、
「おっ!若いの!旅やな。
そうか夏休みやもんな。
思いっきり遊んできたらエエ。
せやけどルールは守らなあかんで」

自然に会話がはずむ。
まだ若かった私には、
いい人生勉強になった。
親切な人もたくさんいた。
その中のお一人は今でも
お名前を覚えているほどだ。

そんな思い出深い山陰本線に今日、
久しぶりに乗車した。
沿線の風景は歳月の経過と共に
変わっているはずだが、
車窓を眺めていると
どこか懐かしい風景に出逢う。
約40年前に刻みこまれた
記憶の一篇なのだろうか。

私は思わず小声でつぶやいた。
「ご無沙汰してます」

あれから様々なことがあった。
たくさんの季節が駆け抜けていった。
当時、高校生だった私は、
もう50代半ば。
人生の折り返し点は既に過ぎている。

明日は福知山。
京都駅31番線ホーム発
今日と同じ電車に乗る。


JR西舞鶴駅です


こんなのがありました


西舞鶴駅前です


北近畿タンゴ宮津線


舞鶴湾に注ぐ運河

関連記事