「参加して良かった」と思ってもらえるセミナー・研修を目指して
私の仕事では、基本的に初めて
お目にかかる人達を相手にお話をします。
そのため、話の導入部分は工夫が必要です。
どんな話をすれば、またどんな口調で
語りかければいいかに気を遣います。
このつかみの部分がうまくいくと
スタートダッシュ成功です。
ただし、この導入部分は参加者の年齢や性別、
社会経験などに応じて柔軟に
使い分けをする必要があります。
スタートダッシュがうまく行けば、
あとはいかに自分の色を出せるかが重要です。
例えば、就職支援セミナーにおいて、
履歴書の書き方の説明をできる人は
たくさんいることでしょう。
でも、その人なりの人間性を
いかに出して伝えられるかとなると
そう簡単にはいきません。
ただ単に知識を知識として伝えられるか、
それとも自分の色を出しながら、
自分なりの調味料で味付けられるか。
この差が受講生の満足度の違いの一つと考えます。
自分の色を出すためには、
やはり多くのことを当事者意識を持って経験することです。
そして、それを自分の言葉で
ていねいに誰にでもわかるように伝えることが必要です。
専門用語はなるべく使わないことも大切で、
例えば、「有効求人倍率は2倍です」
というような伝え方は駄目です。
「ハローワークで仕事を探している人、1人に対して
何件の求人案件があるかを示す数字が
有効求人倍率です。その数字が2倍なら
1人に対して2件の求人があるという意味です」
との説明ならわかりやすくなります。
あることを誰にでもわかりやすく説明する、
これは実は結構難しいんです。
同じ業界の人なら専門用語や独特の言い回しでも
伝わりますが、セミナー・研修の受講者は
様々な人がいらっしゃるので、
誰にでも理解しやすいような表現が求められます。
そのためには、自分自身が説明しようとしていることを
よく理解していなければなりません。
もちろん使ってはいけない言葉や表現にも
注意する必要がありますし、
また、声のトーン、大小、高低、スピード、
間の取り方、表情等についても
磨きをかけておく必要があります。
聞きやすく、理解しやすく、参加して良かった
と思ってもらえるものにするため、
これからも日々努力していきたいと思います。
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