今年最後のセミナーでした
今年、セミナー講師を務めるのは、
今日の彦根で最後。
JR琵琶湖線に乗ると、
大津付近では晴れていたのに、
北上するにつれ空が
雪空に変わっていった
近江八幡周辺は、
今にも雪が降り出しそうだった
安土を通り過ぎたあたりから、
あたりは一面、銀世界
南彦根に着くと、
予想通り雪がちらほら降ってきた
各駅のホームには雪が積もっていて、
滋賀県の広さを感じてしまう。
この様子では、今年お邪魔した
伊吹山近くの近江長岡や
湖西の高島方面も積もってるだろうな
今日は就職支援の一つ、
新卒大学生対象の面接訓練だった。
振り返ってみれば、
私が学生の時は事前に
面接訓練などしたことがなかった。
「コミュニケーション能力に
自信があります」なんて
言ったこともなかったし、
「協調性があります」や
「リーダーシップを発揮して」
なんて言葉もまた然り。
そんな綺麗な言葉より、
学生時代に実際に経験したこと、
留学したこと、一生懸命取り組んだこと、
それらを通して自分がどう変わり、
何を身に付けたかを
面接官に熱く語っていた
たとえそれが青臭い内容でも、
そんなことはかまわなかった。
そのしゃべりが、おそらく面接官に
熱意と迫力を感じさせたのだろう。
実はこれは今も変わっていないと思う。
最近は綺麗な言葉で
まとめすぎる学生が多いような気がする。
ネットや就職関連本の影響もあるだろう。
「こう答えてはいけない」、
「次のように答えると面接官の
印象が良い」なんてことが書いてある。
そんな情報のなんと多いことか。
これでは学生が困惑するのも致し方ない。
もちろん面接準備はしておくべきだ。
でも、いわゆる<やり方、方法論>だけでは
底が浅い。その人物の<あり方、生き方>が
その底辺にしっかりとあるべきだ。
ところが、後者は一朝一夕では身に付かない。
日頃が大事。
日常、当たり前のことを当たり前にしているか。
人に感謝の気持ちを持ちながら
毎日を過ごしているか。
このような諸々のことを、
コツコツと意識しながら日々、
継続して実行しているか。
就職試験を受ける時は、
これらの集大成を見せて、
自分自身を売り込まなければならない。
さらに、現代は答えに簡単に
たどり着ける時代だ。
クリックすれば瞬時に解答を
得ることができる。
その利便性を否定するつもりはないが、
自分なりに足で稼いで情報収集し、
あれこれ考えるということがなくなってしまう。
この自分で調べて、それを自分なりに
文書化する作業は大切だ。
他人の意見や言葉をそのまま
引用するのではなく、
自分なりによく考え、
自分が体験した具体的な
エピソードを交えながら頭の中で整理し、
それを文書化してみることだ。
学生にとって、就職試験は人生の中で
初めて自分自身を売り込む営業活動だ。
何点以上取れば合格というものではない。
今は大変と感じるかもしれないが、
社会人になる第一関門として、
どうせ通らなければならないのなら、
いっそ楽しんでもらいたい。
今日はどんな人に会えるんだろうと
考えてみる。
もし不採用でも人生勉強の
一つとしてとらえてみる。
今日訪問する会社の受付嬢は
どんな女性だろうか、
そんなことにワクワクして
面接に臨んでもいいではないか。
もっとも志望理由を聞かれて、
「あの受付嬢と一緒に
仕事をしたいです」なんて
言わない方がいいが。
いずれにしても就職活動は
社会人への第一歩。
理不尽なことや腹立たしいことも
あるかもしれない。
でも、仕事をし始めたら、
そんなことは山ほどある。
平坦な道ではないけれど、
人生、捨てたもんじゃない。
今日会った皆さんは、
これからそんな道を歩き始める。
そんな皆さんに私はエールを送りたい。
道は必ず開ける!!
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