「がんクエスト3~プリケの冒険」
さぁ~て、ホンマにごくごく一部の
人だけに好評の
「がんクエスト~プリケの冒険」。
それでもなお話は続き、今回は第3回。
「竹生島の冒険」
ちなみに、これまで読んでいない方のために
お話は連続していますので、
是非、第1回からお読みください。
では、第3回「竹生島の冒険」の始まり、始まり~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
手漕ぎ舟でようやく竹生島に
着いた一行だが、
それを遠くからじっと
見つめているものがいた
脱毛イヤヨの手下:
イヤヨ様、今、怪しい奴らが
島に上陸したあるヨ。
手下はトランシーバーで
親分のイヤヨに連絡した。
脱毛イヤヨ:
怪しげなヤツはお前の方だ。
まあええわい、隙を見つけて
やっつけてしまえ!
脱毛イヤヨの手下:
わかりましたあるヨ。
オレ様にかかればあっという間あるヨ。
脱毛イヤヨ:
「あっ」という間でも、「いっ」という間でも、
何でもエエからボコボコにしてしまえ
ドクター亮:
島の船着き場に到着したゾ
この島はパワースポットとしても
有名な場所だ
みんなそれぞれ、パワーアップを
はかれるかもな
プリケ:
ここは西国第三十番札所なんですね。
上陸すると、島にはいきなり、
お土産屋が並んでいた。
ナースすずちゃん:
ワ~!お土産屋だ~!!
見ていこ、見ていこ!!
ドクター亮:
こらこら、遊びに来たわけじゃないゾ
プリケ:
まあまあ、亮先生。
そんなにかたいことは言わずに。
ドクター亮:
仕方ないな。
まあ普段は私も看護師さんに助けて
もらっているから、ここはおおめにみて・・・。
ナースすずちゃん:
ばんざ~い!!
一行はお土産屋に入った。
腰のあんばい:
おお~っ!酒を売っとるゾ。
ワシの元気の源じゃわい
ここは1ダースでも買っていこうかいな。
プリケ:
腰のあんばい先生!
もしかして先生は酔拳の達人でも
あるのですか?
腰のあんばい:
そうじゃ。
昔はジャッキー・チェンにも
指導したことがあるわい。
ドクター亮:
え~!あのジャッキー・チェンに!!
それは凄い!!
ナースすずちゃん:
このじっちゃん、さっきの魔封波といい、
ホントはなんだか凄い年寄りなんじゃない?
腰のあんばい:
能ある鷹は、なんとかと言うじゃろ。
ムフフフフ
という会話をしながら土産物屋を
物色していた一行だが、
突然、ナースすずちゃんが叫んだ
ナースすずちゃん:
あっ!亮先生のブロマイド、売ってるよ。
ん?よ~く見ると、俳優の大谷亮平さんだ!!
亮先生、やっぱりちょっと似てるよね。
ドクター亮:
おっ!こっちには広瀬すずちゃんのが
売ってるぞ。
ナースすずちゃん!あんたも似てるゾ。
ナースすずちゃん:
ワ~、記念に買おう買おう!「花王」石鹸!!
プリケ:
すずちゃん、あんたもオッサン、入ってるで
このたわいのない会話も
実は脱毛イヤヨにすべて聞かれていた。
土産物屋の店主も実は
手下だったのである。
この島にいる者すべてが
実は脱毛イヤヨの手下であることを
一行は知る由もなかった。
ドクター亮:
さぁ~て、そろそろ出発だ
この島のどこかに脱毛イヤヨが
潜んでいるはずだ。
プリケ:
ひぇ~!凄い坂だなぁ~
これを登っていくんですか
ドクター亮:
プリケ君、2年前のあの手術の時のことを
思い出してみたまえ。
こんなものより数十倍苦しかったろ?
ナースすずちゃん:
ワ~!琵琶湖が綺麗
振り返ってみると、そこには素晴らしい景色が
広がっていた。
<マザーレイク琵琶湖>、まさにその名の通り、
包み込むような愛情に満ちあふれている湖だ。
しばらく歩いていると、
なんだか怪しい銅像が現れた
腰のあんばい:
ムム・・・、あれはもしかしたら、
脱毛イヤヨの銅像か?
と全員が考えていた時、
突然魔物の軍団がパーティに襲いかかってきた
敵は全部で5体。スライム3体、メタルスライム1体、
そして木陰から覗いていた尻尾と背びれのある
コシーラ(←ゴジラではない)である。
ドクター亮:
みんな!気を抜くんじゃないゾ。
プリケ:
亮先生だけに「了」解~~~
ナースすずちゃん:
プリケさん、あんたこんな時でも
よくオヤジギャグ、出てくるよね。
いきなりコシーラの尻尾攻撃だ!!
まともにそれを受けた腰のあんばいは
5メートルほど吹っ飛んだ
腰のあんばい:
イテテテ
不意打ちを食らわしやがったな。
よ~し、ここは一発、ワシの酔拳を
見せてやろうかいな。
グビグビグビ
ウィ~、この酒はよく効きよるワイ。
プリケ:
おお~っ!アレが伝説の酔拳!!
あのヨタヨタしている足下。
あれこそ酔拳だ!!
あれっ?でも、じっちゃん寝てしもたぞ
ナースすずちゃん:
ワ~、じっちゃん、何やってんのよ
さっき褒めたばかりだったのに~。
そうしている内にも、ドクター亮は
果敢にメス攻撃を仕掛け、
スライム3体をあっという間に
倒してしまった。
問題はメタルスライムだが、
こいつを倒せば経験値を
たくさん得ることができる。
ただし、こいつは逃げ足の
速いことで有名だ。
プリケ:
お~い、メタルスライム君!
なんか悩み事、あるんとちゃう?
顔色悪いよ。そんなメタル色して。
メタルスライム:
失敬な!元からこんな色なんです。
でも、本当はちょっと悩みが・・・
このまま脱毛イヤミ様の
手下でいいのかどうか・・・
メタルスライムが悩み始めた時、
わずかな隙ができた。
その一瞬をドクター亮は
見逃さなかった。
ドクター亮:
連続メス突き~~~!!
メタルスライム:
くそ~!プリケの語りかけにうっかりと
乗ってしまった~~~。
プリケ!今の技はなんなんだ?
プリケ:
いや、本当にメタルスライム君の
ことを心配して・・・。
ナースすずちゃん:
プリケさんはカウンセラー資格を
持っているんだから、
あえて命名すると「受容と共感力」
というとこかしら。
プリケさん、そんなんでどう?
プリケ:
はぁ~、それならそういうことで・・・。
メタルスライムを首尾良く倒した。
さあ、残るはコシ-ラ1体を残すのみ。
しかし、これがなかなか厄介な敵だった。
なんと口から放射熱線を吐きよる。
プリケ:
うわ~、ゴジラみたいや~。
コシーラホンマはゴジラのソフビです
ジャジャジャン、ジャジャジャン
どこかから、あのゴジラのテーマが
流れてきた
ナースすずちゃん:
確かになかなか手強い敵ね。
じっちゃんもまだ寝たままだし・・・
コシーラは放射熱線を吐きまくった。
あたり一面が火の海に
ドクター亮:
うわ~、これはたまらん
プリケ:
ホントにこれはたまらん、金もたまらん
ナースすずちゃん:
これじゃ、こっちから攻撃できないね
プリケ:
ア~チチ~、ア~チ~
ナースすずちゃん:
あんた、郷ひろみか。
プリケ:
Goです!!
Go to トラベル!!
Go to イート!!
全員のHPが40下がった
ドクター亮:
まいったな。
このままじゃ、全滅してしまうゾ
その時である。
木陰から突然、動物(?)が現れた。
その動物(?):
みんなのこと、助けるよ~。
プリケ:
あっ!あれはもしかして、快獣ブースカ?
【怪獣ブースカとは?】
円谷プロ製作のドラマ。
「怪」獣ではなく、「快」獣であるところがミソ。
ドラマの主人公、屯田大作がペットの
イグアナ「ブースカ」を「ゴジラ」のような
怪獣にしようと、栄養剤を与えたところ、
材料の一つのふくらし粉が
古いものだっため(いわゆる消費期限切れ
というやつですな)、怪獣ではなく、
「快」獣が誕生してしまった。
好物はラーメン、苦手なものはカメ。
言葉の癖は以下の通り。
★喜んだ時:バラサ、バラサ
★落ち込んだ時、悲しい時:シオシオノパ~
★怒った時:プリプリノキリリンコ、カッカッカッ
快獣ブースカ
ブースカ:
プリプリノキリリンコ、カッカッカッ
すずちゃんをいじめるなんて、
ボク、許さない!!
琵琶湖・竹生島の血糖、ではなくて決闘!!
【快獣ブースカ対怪獣コシーラ】
2021年・春、堂々の公開!!(←ウソですよ〜)
最初はソーシャルディスタンス
しかし、コシーラはブースカめがけてではなく、
守備力が弱そうなナースすずちゃんを
めがけてパンチを放ってきた。
ナースすずちゃん:
キャア~
ブースカ:
すずちゃん!危険が危ない!!
ブースカは素早くコシーラのパンチを
自分の身体で受け止め、
すずちゃんを救った。
ブースカ:
フン、こんなパンチ、痛くも痒くもないゾ。
コシーラ:
くっそぉ~。
それじゃあ、これならどうや?!
コシーラの尻尾攻撃。
しかし、それを平然と受け止めたブースカ。
今度はブースカが強烈な
パンチを放った
すずちゃんを救いたいという思いのこもった
ブースカのパンチにKOされるコシーラ
その後、ブースカは尻尾をもったまま
コシーラを振り回し始めた。
これでもかというほどブンブン振り回したあげく、
ブースカはコシーラを投げ飛ばした。
岩石に頭から突っ込んでいったコシーラは
気絶してしまった
プリケ:
凄いゾ、ブースカ!!
まるで、キンコング対ゴジラを見ているようだ。
圧倒的な強さじゃないか!!
ブースカ:
バラサ、バラサ
ナースすずちゃん:
ワ~、ブースカ!ありがとう!!
こうしてよ~く見ると、ブースカって
かっわいい!!
ブースカ:
エヘヘ
すずちゃんのお役に立てて良かったです。
ナースすずちゃん:
ねえねえ、ブースカ。今、暇?
もし暇だったら私たちの仲間になってくれない?
ブースカ:
えっ?!仲間って、仲間由紀恵さんが
メンバーにいるんですか?
ナースすずちゃん:
あれあれ、あんたプリケさんと
同じ脳みそだね
ブースカ:
ボクで良かったら仲間になるよ!
うん!すずちゃんを助けるために、
ボク、仲間になるよ
ドクター亮:
動機は何であれ、一人でも仲間が
多い方がいい。
ブースカが仲間に加わった。
いつものようにドラクエのBGMで
ドクター亮:
オイ!じいさん、いつまで寝とるんや?
腰のあんばい:
ん?あれっ?ワシ、寝とったんかいな?
あっ!敵はどうした?やっつけたのか?
ナースすずちゃん:
じっちゃんが眠っている間、
全員やっつけたわよ
それから、新しい仲間由紀恵、
じゃなくて仲間が加わったヨ。
腰のあんばい:
おっ!なんじゃあいつは?!
ブースカ:
ボク、ブースカです。
よろしく。
メタルスライムをやっつけたことで、
全員のレベルが1から10へ大幅にアップした
これにより、
★プリケ:
「防御力」、「受容と共感力」がアップした。
★ドクター亮:
「糸ぐるぐる」をマスター。手術用の糸を使って
敵を縛り上げ、身動きができなくなる技。
★ナースすずちゃん:
「ちはやふる投げ」をマスターした。
読まれたカルタを瞬時に勢いよく
手で払う時のように、気を集中して
極限の瞬発力で敵を投げ飛ばす技。
★腰のあんばい
「酔拳」の技がビギナークラスから
マスタークラスまでアップする。
★ブ-スカ
「怪力」が2倍になる。
ドクター亮:
さて、そろそろ脱毛イヤヨを見つけないとな。
腰のあんばい:
ん?この建物なんだか怪しいにおいがするゾ
ナースすずちゃん:
確かに、なんか怪しいね。
プリケ:
とにかく中に入ってみよう!!
一行は中に入った。
すると、建物の説明書きが
壁に貼ってあった。
1階:クイズの部屋
2階:ジェスチャーの部屋
この試練を乗り越えた者だけが
3階の脱毛イヤヨに会うことができる。
ブースカ:
なんだいこれ?
クイズって何?
ジェスチャーって何?
ドクター亮:
おいおい、ブースカ!
そこから説明せんとあかんのかいな
ブースカ:
シオシオノパ~
ナースすずちゃん:
クイズっていうのは、これこれあれこれで、
ジェスチャーってのは、あれこれこれこれで・・・。
ブースカ:
すずちゃん、ありがとう!よ~くわかったよ。
バラサ、バラサ
プリケ:
よし!まずはクイズだ!!
クイズは部屋の中央にある机の上の
箱の中に入っていた。
〇〇✕
ここに、まるまるばつという記号が
書かれている。
ここに1本の直線を入れて箱にしろ。
プリケ:
えっ?箱?
ドクター亮:
う~む・・・。箱か・・・。
腰のあんばい:
こりゃ、難しいワイ。
ワシのような年寄りにはわからんわい。
ナースすずちゃん:
う~ん、こんなの看護学校で
習わなかったし・・・。
ブースカ:
こんなん、簡単だよ。
他の4人:
えっ?!
ナースすずちゃん:
ブースカ、わかるの?
ブースカ:
ウン、わかるよ。
一番左の〇の左側に、縦に1本の線を
付け加えればいいんだよ。
つまり、こうさ。
〇の左側に縦に1本の線を付け加えると、
ホラ、
b
になるよ。
つまり・・・
box
他の4人:
あっ!凄い!ブースカ!!
箱だ!!
ドクター亮:
大人だとかえっていろいろなことを
考えてしまって駄目だな。
やっぱり、子供の心を持つブースカだからこそ
解けたわけだな。
ナースすずちゃん:
ブースカ!お手柄だね
プリケ:
よし!これで2階に行けるゾ。
一行は2階への階段を駆け上がった。
さて、2階はジェスチャーの部屋。
5人が順番にジェスチャーをして、
紙に書かれてあるものをいかに正確に
5番目のメンバーに伝えられるかで
3階に登れるかどうかが決まるのである。
ドクター亮:
さぁ~て、これは順番が問題だな。
プリケ:
1番は誰がいいかな。
ドクター亮:
まず最初が大切だから、
オレに1番を任せてくれ。
他の4人:
うん、それがいいな。
ドクター亮:
2番目は日頃の病院勤務で
コミュニケーションが医者としっかりとれている
ナースすずちゃんが適任だ。
3番目はナースすずちゃんを
助けたいという気持ちで仲間になってくれた
ブースカにしよう。
4番目は人生経験豊富な腰のあんばいじいちゃん、
そしてトリを務めるのは、やはりこのクエストの
主人公プリケ君だ。
他の4人:
亮先生、「了」解~~~
ジェスチャーの内容を記した紙には
次のように書かれていた。
「脱毛イヤヨはイケメン。頭が良く、
腕っぷしも強い。
みんなのヒーロー、脱毛イヤヨ」
ドクター亮:
なんなんだ、これは・・・。
う~ん、どのように伝えようか・・・。
あれこれ考えた後、ドクター亮は
ナースすずちゃんに必死になって伝えた。
ナースすずちゃん:
キャハハハ
亮先生!面白~い!!
四苦八苦しながら、なんとかプリケまで伝わったが、
内容は・・・
「脱毛イヤヨはイクメン。頭はハゲで、
腕は太い。スーパーマンは脱毛イヤヨ」
脱毛イヤヨの評価:
う~ん、正解とは言いがたいが、
まあワシの名前がきちんと2回、
入っとるから正解とするか・・・。
ドクター亮:
よし!やったゾ。
これで、いよいよ脱毛イヤヨとの戦いだ。
さて、次回はいよいよ竹生島を牛耳る
脱毛イヤヨとの戦いだ。
脱毛イヤヨの得意技は脱毛光線。
この光線にあたると、たちどころに
脱毛してしまうという恐ろしい技だ。
ナースすずちゃん:
え~、そんなの嫌だぁ~
プリケ:
ボクはこれまで2回、ツルツル頭に
したことがあるので慣れているよ。
いざという時にはすずちゃんを守るよ。
腰のあんばい:
ワシは見ての通り、ほとんど髪があらへんので、
まったく恐くはないぞよ。
ワシもすずちゃんを守ってあげるよ。
ブ-スカ:
ボクもすずちゃんのためなら
必死になって戦うよ
ドクター亮:
なんだ、そしたらあまり手強い敵じゃ
なさそうだな。
さぁ~て、本当に脱毛イヤヨは
楽な敵なのか?
それとも・・・
次回、こうご期待!!
ちなみに、今回の写真(ブースカ、ゴジラ以外)は、
すべて2010年に竹生島で写したものです。
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