ウィルスの恐怖!!映画「復活の日」

プリケ

2020年04月12日 09:31


小松左京原作の映画「復活の日」。
1980年公開の映画だ。

まさに今、全世界を襲っている新種ウィルスの
恐怖を扱った映画なのである。
今、世の中に起きている厄災に似ており、
今回DVDを観ていて空恐ろしくなった。

主なストーリーは以下の通り。

秘かに進められていた細菌研究は、
実は核の代わりの抑止力として
兵器利用するものだった。
その細菌が盗まれたが、
飛行機で運ぶ途中に真冬の
山中に墜落してしまう。
細菌は低温度では活動できないが、
季節が春を迎え爆発的に増殖を始める。

まずは、イタリアで多くの人達が感染し、
「イタリアかぜ」と呼ばれた。

このあたり、現実の世界でもイタリアで
多くの被害が出たことと符合し驚いた。


この「イタリアかぜ」の猛威は
全世界に広がり、何千万という死者が出た。
日本も例外ではない。
全世界は廃墟と化し、あらゆる生物が息絶えた。
ほんのわずかを除いて。

このわずかとは・・・

極寒の地、南極である。
昭和基地をはじめとして、各国は南極に
基地を構えていた。
そこにわずか1000名に満たない人達が
暮らしていた。
それから、原子力潜水艦で海底深く
航行していた乗組員たちも厄災を逃れていた。
彼らは合流し、新しい社会を形成して
これからを生き延びようとする。

ところが、ここで大きな問題が起きる。
大きな地震がアメリカ大陸を襲うことが
わかったのである。
何が問題かと言えば、大きな揺れによって
核ミサイルが発射される危険性があること。
主要地域に向けてアメリカから
発射される核ミサイルだが、
ソ連に向けて発射されると
ソ連から報復ミサイルが各地に
撃ち返されるようになっていることがわかった。
さらに、その打ち返される地の一つが
南極のアメリカ基地だったのである。

それを防ぐためには南極からアメリカまで行き、
そのシステムを停止しなければならない。
ところが、様々なことがあり、核は発射されてしまう。

このあたり、ウィルスの厄災中に、
飛翔体を打ち上げた北朝鮮の出来事とも
少し似かよっていて、寒気が走る。


映画では、両大国の核ミサイルにより、
全世界はたちどころに灼熱地獄と化し、

世界は二度、死んだ

実際の映画では、もっと緊迫感をもって
ストーリーが展開される。
パンデミックの中、主演の草刈正雄や
多岐川裕美をはじめとする人間模様が
語られていく。
映画の中では医療崩壊も起こり、
戒厳令も出され暴動を自衛隊が鎮圧する。
今我々が直面しているコロナ禍もかくやと
思わせるシーンが連続する。

さて、ウィルスと核で二度死んだ世界は
その後どうなったか。
ネタバレしない方がよいので
その後については書かないが、
実はこの核ミサイル、不幸中の幸い
ということが起こる。
全世界を荒廃させた核ミサイルの
放射能にウィルスが弱かったのである。

主人公の草刈正雄はその後どうなったか?
南極で暮らしていた最後の人類は
どうなったのか?

ウィルスも核もおろかな人類が原因である。
地球を滅ぼしたのは人類に他ならない。
はたして人類に未来はあるのだろうか。
このあとは是非、映画をご覧になってほしい。

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