谷村新司のNew Album 「谷村文学選2020」

プリケ

2020年08月26日 00:00

レンタルでもダウンロード等でもなく、
CDを所有していたいアーティストのひとり、

谷村新司(チンペイさん)

本格的に聴き始めたのは大学生の頃。
以来約40年、ずっとファンであり続けている。

名曲は数多く、ベスト1を選べと言われても
非常に難しい。
強いて言うなら、「シェナンドー河に捧ぐ」だろうか。

そんなチンペイさんのNew Albumが発売された。
タイトルは「谷村文学選2020」。
これまで発表されてきた31枚のアルバムの中から
本人がセレクトした12曲(新録音多数)プラス
新曲2曲が収録されている。

収録曲は以下の通り。

1.グレイス
2.面影
3.熱い吐息
4.真夜中のカーニバル
5.この空の下
6.陽はまた昇る
7.心花伝
8.ダンディズム
9.悲しみの器
10.いい日旅立ち~いい日旅立ち・西へー組曲ー
11.少年の墓
12.浪漫鉄道ー蹉跌篇
13.群青
14.昴ーすばるー

1と7が新曲。
2、3、5、8、9、10、11、12、13が新録。
チンペイさんは若い頃、もっと野太い声だったが、
「今の谷村新司」の声での新録と聴き比べるのも
興味深い。

今回のアルバムの選曲は
チンペイさんご本人によるとのことだが、
中でも「悲しみの器」が収録されたことはありがたい。
何度聴いても、しみじみとしたいい曲だ。

また、「少年の墓」はよくぞセレクトしてくれたと思う。
この曲はアルバム「JADEー翡翠ー」に含まれていた曲。
それほどメジャーな曲ではないが、これまた名曲だ。

そして2つの新曲。
「グレイス」と「心花伝」。

Grace(グレイス)は優美、気品、上品等の意味。
コロナ禍や異常気象等、人の力では抗えない苦難が
続く中でも、生かされているこの「命」に感謝し、
人としての「品格」を忘れることなく
生きぬいていくことが大切ということが
込められたスケール感のある曲。

「心花伝」もチンペイさんらしい言葉選びと
メロディーライン

聴き応えのある1枚だった。


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