タクシーの運転手さんは、私の講師業の情報源
【多かったタクシーの利用】
若い頃から車を運転しなかった私は、
タクシーを利用することが他の方より多いと思います。
実際、銀行勤務時代、他の者は社用車を
使っていたにもかかわらず、
私だけタクシーチケットをもらい営業をしていました。
もっともバブル全盛の頃だったためにできたことですが。
【話題豊富なタクシーの運転手さん】
タクシーの運転手さんは毎日、多くの様々な人達を
乗せて走ります。
その途中、多岐にわたる話をされているはず。
独自の視点で人間ウォッチングをされているはず。
そして、運転手さん自身も人生経験豊富なはず。
きっと話題が豊富で色々なことを知っているはず。
そう考えた私は、20歳代の頃から意識的に運転手さんに
話しかけるようにしました。
最初は気後れもしましたが、コツをつかめば会話も
スムーズにできるようになりました。
【タクシー代は授業料】
私の座右の銘は、「人は皆、師である」。
これを念頭に置き、私は運転手さんから本当に
多くのことを学び、私のまったく知らない世界や
信じられない多くの話を聞きました。
本当に人生いろいろ。様々な人の生き方、過ごし方等を
知ることができました。人生、喜・怒・哀・楽に満ちている。
運転手さんは若い私にとって、まさに生きた教科書でした。
そう考えれば、タクシー代は私にとって大切な授業料でした。
タクシーにお金を払って乗る、というより乗せていただく、
そしていろいろな話を聞き、会話のキャッチボールを
楽しませていただく、そういう気持ちでタクシーに乗ったものです。
【引き出しを増やし、コミュニケーション力をつけた】
そして今、セミナーの講師を務めておりますが、
その時の経験が生きています。
タクシーの運転手さんから聞いた多くの話が、
私の心の引き出しにきちんと整理されて入っています。
また、運転手さんと会話のキャッチボールをしていたことが、
若い頃から知らず知らずの内にコミュニケーション力を
つけることにつながっていたようです。
まったく、人生何が生きてくるか分かりません。
今日もタクシーに乗りました。
滋賀県は狭く、以前乗せていただいたタクシーに
再び乗ることもしばしばあります。
「あっ!お客さん、以前はどうも!今日もありがとうございます」
「運転手さん、お元気でしたか?こちらこそ、今日も
お世話になります」
そんな挨拶で今日も始まりました。
雨が降っていたにもかかわらず、私の心はさわやかになりました。
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