見方次第で道は開ける!!

プリケ

2018年04月11日 04:03

物事は見方を変えることで
道が開けることもあるのではないでしょうか。

少し前の話になりますが、
ガンの宣告を受けて入院した時のことです

最初はショックで、もうどうしようもないくらい
落ち込みました。

この先どうなるのか。
治療はいつまで続くのか。
入院はいつまでしなければならないのか。
激しい痛みを伴って、
やがて命が尽きてしまうのか。

考えれば考えるほど
不安でいっぱいになりました。
なんで自分が?!という腹立たしさもありました。

でも、ある研修先の責任者から
次のようなことを言われました。

「先生!予定していた研修は延期します。
代わりの講師にお願いするのではなく、
先生が治られるまで研修は中止します。
だから今は治療に専念して、
早く良くなってください。
みんな先生のお帰りを心待ちにしています」

というような誠にありがたい
お言葉をいただきました。
もうホントに涙、涙です

そこで思いました

<待っていてくださる人たちがいる。
これってとっても幸せだな。
そんな人たちがいてくださるなら、
ちょっと気持ちを入れ替えてみよう。
どうせ治療はしなければならない。
たとえ苦しくても、待っていただいている
人達のためにも弱音をはいている場合じゃない>


そこで、入院中、お医者さんや看護師さん、
医療事務の方、お掃除をしてくださる方、
食事を運んでくださる方等々が、
弱っている私にどのような表情で接してくださるか、
どのようなトーンで話しかけてくださるか、
どのような心遣いをしてくださるか、
これらのことを意識して見るようにしよう、
聞くようにしよう、感じてみよう、
そしてそこで思ったこと、感じたことを
病気が治ったら研修で話してみよう
と思うようになりました。


このような目標ができてから、
俄然日々の入院生活が変わってきました。
人間、目標ができると変わるものですね。
それまでは、ただただ不安で
やるせない気持ちでいっぱいでしたが、
目標ができたことで気持ちが前向きに
なり始めたんです。

そのせいか、病気は徐々に良くなり始め、
予想していたより早期に完全寛解となりました。

行き詰まった時、壁にぶち当たって
どうにもこうにもうまくいかない時、
ちょっと見る角度を変えてみる、
そうすると見える景色や考え方も
変わってくるかもしれないということを
再認識しました。

ガン宣告を受け、「死」というものを
近い将来、考えざるを得ないかもと
絶望的にもなりました。
しかし、今となっては得たものも多かったと思います。
それを今後の生き方や研修内容に
活かしていきたく思っています。


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