終の棲家と母の涙

プリケ

2017年09月20日 00:01

私にとって、2017年夏の最大のイベント。
それは約30年以上住んだ家から
母が引っ越したことに伴う一連の作業です。
やるべきことが非常にたくさんありました。

不動産の売却交渉、引っ越し先を探すこと、
引っ越し業者の選定等々、
6月から9月中旬までの約3ヵ月半、
厳しい暑さの中でなかなかハードな日々でした。
でも、それ以上に母にとっては
精神的に辛く、寂しい日々だったことでしょう。

ようやく最近、母も落ち着きを
取り戻してきたようですが、
やはり30年暮らした家を後にするということは、
それなりの心の整理も必要だったようです。
人生の3分の1近くを過ごした家には
思い出がいっぱい詰まっていたことでしょう。

引っ越しの朝、長年お世話になった
玄関、壁、柱、床、ポスト、植木などに触れながら
「長い間、ありがとう」と別れを告げ、
母は家を後にしました。

後日、その時のことを振り返り、
涙をいっぱい目にためた母の顔を
私は一生忘れることはないでしょう。

終の棲家となる新しい家で、
母があと何年過ごしていけるか分かりませんが、
母の残る人生、私にできることを精一杯、
おこなっていきたく思っています。 


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