関西のおばちゃん、見たり!
関西のおばちゃんは
見知らぬ人でも
すぐ声をかける。
「あんた、友達かいな?!」
って思うこともしばしば
先日、JRに乗るため
駅のホームの待合室に
いた時のこと。
私の前に座っていた
60歳代半ば位のご夫婦が
楽しそうに話をされていた。
奥さん:
あんた、楽しかったなぁ~
ご主人:
ホンマ、晴れてて良かったわ
ってな具合に。
そこへ二人のおばちゃんがやって来て、
私の隣に座るやいなや、
機関銃のごとくしゃべり始めた。
おばちゃんA:
そのネギ、どこでこうてきたん?
おばちゃんB:
平和堂や。エエ、ネギやろ。
おばちゃんA:
ホンマやなぁ~。
と仲良く話をしていたと思ったら突然。。。
おばちゃんA:
あっ!
奥さん(←前に座っていたご夫婦の)!!
足もとに切符、落ちてまっせ。
奥さん:
あっ!ホンマや。
おおきに。どこいったんか
探してましたんや。
助かりましたわ。
ホンマ、おおきに!!
もしここが東京なら、
これで会話は終わっていたはず。
ところが、しばらくして突然。。。
おばちゃんA:
ところで奥さん!!
私(心の中で):
おいおい、おばちゃん、
まだなんか話あるんかいな
おばちゃんA:
どこまで帰らはんの?
私(心の中で):
放っといたり~な。奥さんの勝手やん。
でも、その奥さん。。。
奥さん:
大阪まで帰りますんや。
おばちゃんA:
大阪かいな!!
ワテ、大阪はあんまし行かへんなぁ~。
奥さん、ところで今日は
どこ行ってきはりましたん?
私(心の中で):
どひゃあ~
そんなん、どこでもかまへんやん。
ご主人、迷惑そうな顔したはるやん
もう、放っといたり~な。
でも、その奥さんも話好き。
奥さん:
石山寺に行ってきましたんや。
おばちゃんB:
あ~、あそこはエエなぁ~。
ご夫婦でよろしおまんなぁ~
奥さん:
そうですねん。
結婚して40年、経ちますねん。
私(心の中で):
なんも、そこまで言わんでも。。。
と、ここまで聞いたおばちゃんAとBは、
ご夫婦のことをそっちのけで、
突然、また二人で機関銃のごとく
しゃべり始めた。
ご主人は「やれやれ」という表情だったが、
奥さんを見ると、
な、なんと!
カバンから饅頭を出して
パクパクと食べ始めていた
また、しばらく時間が経った。
と、突然、またまたおばちゃんAが
奥さんに話し始めた。
おばちゃんA:
ところで、奥さん!
さっきの切符やけど、
どこしまわはった?
私(心の中で):
ひぇ~~、そんなん奥さんの勝手やん。
そんなん聞いて、どないすんねん?
あんたら、知り合いか。
でも、その奥さん。。。
奥さん:
カバンの中のポケットですわ。
ちゃんと、しもとりま!!
おばちゃんB:
あかん、あかん、そんなとこ!!
私(心の中で):
せやさかい、奥さんの勝手やっちゅうの!!
おばちゃんA:
カバンの中とちごて、
そのカバンの外側のポケットに
入れといたらええやん。
その方が、すぐ出しやすいで。
おばちゃんB:
そやそや!!
私(心の中で):
奥さん!自分の思う通り、
カバンの中に入れといたらエエねん。
ところがその奥さん。。。
奥さん:
そやろか~??
外のポケットの方がエエやろか。
・・・・・・・・・・
そやな!ほな言う通り
外のポケットに入れますわ。
おばちゃんA:
そうしよし、そうしよし。
奥さん:
ホンマ、おたくらエエ人や~。
ここにしもといたら
もう切符なくすことあらへんわ。
私(心の中で):
お~い!そこの奥さん!!
カバンの中の方が
なくすことあらへん!!
おばちゃんB:
せやけど、ええでんなぁ~
ご夫婦で観光やて。
うらやましいわ。
おばちゃんA:
ホンマや。
ワテら夫婦で出かけたことて、
最近全然あらへん。
おばちゃんB:
まあ、一緒にいたいとも
思わへんけどなぁ~。
おばちゃんA:
ところで、奥さん!
夕食は大阪のどっかで
食べはりますんか?
私(心の中で):
出た~~。またしても、
そんなん、放っといたり~な質問
おばちゃんB:
そやなぁ~。せっかく夫婦で
お出かけなんやし、
大阪でおいしいもん
食べて帰らはったらええにゃん。
私(心の中で):
ひぇ~~~~~
いつまで続くんや、この会話!!
あんたらホンマに初対面か?!
と思っていたら。。。
突然。
おばちゃんB:
なあ!そう思うやろ?
そこの兄ちゃん!!
私(心の中で):
えっ?兄ちゃん??
私のこと???
と怪訝そうな表情をしていたら。。。
おばちゃんA:
そや、そこに座ってる兄ちゃん!
あんたや、あんた!!
兄ちゃんもそう思うやろ??
私:
(十分オッサンなのに、
兄ちゃんと呼ばれて気を良くした私は
思わず次のように答えていた)
私も、そう思いますよ。
大阪でなんかうまいもん
食べて帰らはったらエエねん。
ところで、皆さんはどちらまで
帰らはるんですか?
うっかりと質問してしまった私
この後の延々と続いた会話は、
ご想像にお任せします。
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