昨日は比較的楽なステイホスピタル
昨日は恒例のステイホスピタル日で
抗がん剤投与だった。
ドラキュラの巣窟にはいつもより遅めに
忍び込んだ
しかし敵もさるもの、すぐに見つけられ
腕を縛られ拘束されてしまった
ドラキュラ:
ここにおなしく座って!!
おい、お前!アルコールで肌が
かぶれたこと、あるかえ?
私:
な、ないです。そんなこと・・・。
ドラキュラ:
イヒヒヒ、そうかい、そうかい。
なぁ~みんな!この人間、
かぶれたことないそうだよ。
ドラキュラ:
そうかい、そうかい、そしたら、
ちょっと今日は痛い目に
あわせてやってもいいんじゃないかえ。
イヒヒヒ。
私:
そ、そんな・・・。
や、やめてくれ~
ドラキュラ:
こらこら、暴れるんやない。
今から針をブッチュ~と刺して、
お前の血、吸うたるさかい
私:
ひぇ~、やめてくれ~
しかし、抵抗むなしく、
アッという間に血を吸われ、
やがて私も吸血鬼になる運命に
ギェヘヘヘ
とまあここまでは悪夢の中のお話。
本当は看護師さんは丁寧に
採血をしてくださいました
それと共に、ここ2週間の様子のヒヤシンス、
ではなくヒアリングがあり・・・。
私:
ヤクの効く時間が最初の頃より
短くなった気がするんです。
早い時は3時間ぐらいで禁断症状が・・・。
看護師さん:
えっ?!禁断症状ですか?!
私:
アハハハ、冗談、冗談。
看護師さん:
あっ!その後にいつものように
マイケル・ジョーダンって言うつもりでしょ。
私:
いえいえ、そんな毎回、同じオヤジギャグは
使いまへん。
看護師さん:
でも、効き目が短くなってきたっていうことは、
少し服用量を増やす必要が
あるかもしれませんね。
私:
まさに、ヤクまみれですなぁ~。
看護師さん:
これこれ、そんなこと言うたらあきませんよ。
私:
まもなく、秋だけに「あき」ませんか。
あのヤク飲んだら、なんかちょっと恍惚状態に
なるんですわ。
看護師さん:
エッ?!それホンマですか?
私:
ウソですがな。ウソ!!
看護師さん:
もう〜、エエかげんにしてください。
私:
すんません!冗談は顔だけにしときますわ。
看護師さん:
ハイ!そうしてください。
とまあ、ホンマかウソかわからんような
コミュニケーションを交わし、
ドラキュラ女の巣窟をあとにした。
採血結果が出るまで約1時間。
その間、いつもの天国のオアシスに行って
ランチタ~イム
そろそろかなと思う頃、
待合席に戻ってみたら・・・。
私の番は次の次。
いやぁ~、いつもながらの天才的な時間感覚、
とまたまた自画自賛
熟練患者としてはこれぐらいは
【あたりまえだのクラッカー】
って、これ知ってる人は私と同年代
以下は、主治医との会話。
主治医:
その後、どうですか・・・
私:
先生、私、自分の血、見るのも嫌ですねん。
先生はよくあんな大手術、できますな。
実はこの後、主治医の意外な面が
次々と出てくるのですが、
ちょっとプライバシーに触れるところもあるので
ここでは残念ながら書けません。
講演会なら「ここだけの話ですけど・・・」
と言ってお話できるんですけど・・・。
とにかく、またまた主治医との距離感が
縮まって良かったです。
私:
あっ!それから先生!!
ネット等を見てましたら、マイクロ波による治療とか
重粒子線治療等のことが書かれていましたが、
ああいうのはどうですねん?
主治医:
ああいうのは車1台分ぐらいの費用が必要です。
あれは癌細胞が一つの所にかたまっている場合は
集中して治療できるんですが、
残念ながらプリケさんの場合は
がんが広がり過ぎていて効果が期待できないんです。
私:
ううう・・・、そうですか・・・
とあらためて、やはり現在の状況が
思わしくないことをあらためて再認識
その他、病気のことについても、
もちのろん話はしましたが、
それだけではない様々な話で
コミュニケーションを図ることも大切。
患者は主治医を信頼し、主治医も患者との
距離感が縮まり、
インフォームド・コンセント、
インフォームド・チョイス、
インフォームド・ディシジョン等を
患者に理解してもらいやすくなる。
その後、点滴ルームへ。
おっと、その前に熟練患者として
やっておくべきことが。
処方箋をこの段階で薬局にFAXして
もらっておくこと。
そうすることによって、会計が終わり、
薬局に行ったら既に薬の用意ができているという寸法。
私のように薬が10種類以上にもなると
準備に時間がかかってしまう。
薬局に行ってから処方箋を出していたら、
結構待たされる羽目になる。
そのため、抗がん剤を投与する前に
FAXをしておくと、かなり時間を有効に
使えることになる。
点滴は昨日、なんと待ち時間なし。
というわけで、昨日は採血~診察~点滴と
ものの見事にスムーズに流れ、
ストレスがたまることはまったくなし。
ただし、抗がん剤の副作用は少しあり、
今あの独特の倦怠感がある。
まあ、これは仕方ない。
というわけで、昨日のステイホスピタルは
入門レベルの軽いもので、
結構、楽しいものだった。
病院を楽しく過ごせるっていうのも
なんだかなぁ~って感じだが、
どんな状況、場面でも苦しい、辛いと思ったら
ますますネガティブになってしまう。
その中でいかに自分なりの楽しみ、過ごし方を
工夫できるかが大切だと思う。
振り返ってみれば、会社勤務時代もそうだった。
辛い時や夜も眠れない日も当然あったが、
そんな時、仕事の中で自分なりの楽しみを見つけ、
それを気分転換、励みとして仕事に取り組んでいた。
そいう経験、考え方が今、いかせているのかなと思う。
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